■「銀河鉄道の夜」を花巻の食材で味わえる特別な1週間がはじまります
2020年2月7日(金)から13日(木)まで「宮沢賢治のイーハトーブ花巻レストラン」が東京・丸の内の小岩井農場直営レストラン“小岩井農場TOKYO”で開催されます。主催は花巻市農政課と小岩井ファームダイニング。昨年(2019年)初開催し、大好評だった花巻市と小岩井農場コラボ企画第2弾です。
私は前回に続き、メニュー監修として、宮沢賢治の物語世界と花巻の食材をお料理につなげる係として関わっています。そこでこの期間限定の特別メニューのことをご紹介させていただきます。何を食べにでかけようかと迷っている方はもちろん、遠方でお店にお越しいただけない方にも「花巻の食材で賢治童話を食べる」楽しさをお届けします!
■花巻発「銀河鉄道」~「小岩井農場TOKYO」行き
今回の「宮沢賢治のイーハトーブ花巻レストラン」のテーマは「銀河鉄道の夜」です。花巻を出発した銀河鉄道が、花巻と小岩井の食材をたくさん詰め込んで東京に到着~そんなイメージ。そしてお料理、デザートともに賢治のふるさと花巻の食材と、賢治が好きな場所だった小岩井農場の食材を使って提供することがこだわりです。シェフと相談し、生まれたメニューは22。そしてコース料理とパーティメニュー。
物語世界と食材のコラボを通して、イーハトーブの食材の魅力を伝えます。
◆全メニュー表はこちらです(PDF・花巻市HP)。
ただし天候等により、食材やメニュー表の内容に変更の可能性がありますので、予めご了承ください。
■3つの時間帯で「銀河鉄道の夜」が味わえます♪
小岩井農場TOKYOでは、提供時間をランチ、カフェタイム、ディナーの3つに分けています。それぞれの時間帯で「銀河鉄道の夜」を味わえるメニューが用意されています。
◆ランチタイム:11時から16時(L.O.14時)
【「銀河鉄道の夜」イーハトーブランチメニュー・7種類】
「烏瓜のあかり」「天の野原のリンドウ」など、メニュー表にならぶメニュー名は(ほぼ)物語の進行順。物語を思い出しながらそれぞれのシーンと、使われている花巻の食材を楽しんでみてください。
ランチ、デイナーともにある「イーハトーブのお肉3種盛り」。これは花巻黒ぶだう牛、白金豚、石黒農場ほろほろ鳥の3つの花巻のブランド肉と、花巻野菜の盛り合わせ。地元でもなかなか味わえないオール花巻の一皿です。
◆カフェタイム:14時から16時(L.O.15時30分)
【「銀河鉄道の夜」花巻のリンゴが香るカフェメニュー・8種類】
物語では銀河鉄道の車内にリンゴの香りが漂ってくるシーンがあります。そのイメージで、すべてのデザートメニューに花巻のリンゴが使われています。
「蠍の火」「ケンタウルの露」には花巻のイチゴやブルーベリーも。ほかに花巻のハチミツやシードルを使ったデザートもあって、花巻のフルーツと小岩井農場の乳製品がお皿の上でコラボします。あれもこれも味わいたい人には4種盛りのデザートプレート「銀河鉄道食堂車の特製デザート」もありますよ。
◆ドリンク
花巻産リンゴのシードル、黄いろのトマトのジュース、エーデルワイン「早池峰神楽」。お料理やデザートと一緒にドリンクでも花巻のめぐみを味わってくださいね。
◆ディナータイム:17時30分から23時(L.O.22時・但し日曜は、ディナー22時まで)
【アラカルト(オードブル・スープ・サラダ)・6種類】
【メインディッシュ・8種類】
【コース料理「銀河鉄道の夜」沿線紀行】
【パーティメニュー「賢治とたのしむイーハトーブプラン」】
「午后の授業のスープ」「トマトで何かこしらえたもの」などアラカルトメニュー全てと、メインディッシュの「黒曜石の星座盤」はディナータイムでしか味わえないメニューです(ただしランチタイムでランチセットを注文すると、オードブル盛り合わせの中に何か入っているかも?詳しくはお店でおたずねください)。
コース料理はオードブルからデザートまで順に召し上がっていただくと、「銀河鉄道の夜」の世界を(ほぼ)順に追っていける組み合わせになっています。
■花巻の魅力をもっと伝えたい
今回の「宮沢賢治のイーハトーブ花巻レストラン」で使われる花巻の食材は、東京ではなかなかお目にかかれないものから、旬の食材までたくさん用意されています。
例えば「花巻黒ぶだう牛」は、もともと生産量が少なく地元でも幻のブランド肉。また「雪ノ下ニンジン」は冬の寒さが作る野菜。ほかに白金豚、石黒農場のほろほろ鳥、菊芋、雪ノ下キャベツ、大根、ミニトマト、リンゴ、ブルーベリー、イチゴ、米、雑穀、大迫チーズ、ハチミツ、ワイン、シードルなど、お肉、野菜、果物、穀物、飲み物・・・お料理に関わるほとんどの食材に花巻の農畜産物が使われます。
賢治ファンはもちろん、賢治作品や岩手にあまりなじみのない方にも、花巻食材の魅力がきっと伝わる、楽しんでいただけるはず!
■エッセイ「宮沢賢治の花巻レストラン」を食べたい!
2018年にまきまき花巻で5回連載したエッセイ「宮沢賢治の花巻レストラン」。これは花巻市農政課とタッグを組んで、宮沢賢治の作品世界×花巻の農と食をテーマに、花巻の農畜産物の現場をたずねながら紹介していく「架空のレストラン」でした。
取材先で出会った農の風景や、生産者さんの農畜産物への想いには、賢治の作品世界に通じるものを感じることもでき、花巻の農と食の豊かさにたくさん気づかされました。
「宮沢賢治のイーハトーブ花巻レストラン」は、このエッセイがきっかけとなりました。おいしそうだと感じたものは実際に食べたくなるもの、味わってみれば花巻の素敵なところがもっと伝わるはず。それで架空のレストランはエッセイから飛び出し、多くの方に実際に花巻の農畜産物と出会い、味わっていただくために期間限定で「リアルレストラン」として“出現”するのです。2019年に花巻と東京で計2回開催しました。
◆まきまき花巻「宮沢賢治の花巻レストラン」は、こちらからどうぞ
今回の「宮沢賢治のイーハトーブ花巻レストラン」のテーマは「銀河鉄道の夜」です。花巻を出発した銀河鉄道が、花巻と小岩井の食材をたくさん詰め込んで東京に到着~そんなイメージ。そしてお料理、デザートともに賢治のふるさと花巻の食材と、賢治が好きな場所だった小岩井農場の食材を使って提供することがこだわりです。シェフと相談し、生まれたメニューは22。そしてコース料理とパーティメニュー。
初開催は2019年2月15日から21日の1週間、東京の小岩井フレミナール(現・小岩井農場TOKYO)で開催しました。期間中に600名のお客様にお越しいただき、「雪渡り」「氷河鼠の毛皮」など冬が舞台の16の賢治童話をモチーフに、「雪童子のおやつ」「ベーリング行き急行列車の特別料理」など26のメニューを楽しんでいただきました。
2回目は2019年8月27日から11月10日まで花巻で開催しました(ちなみに8月27日というのは宮沢賢治さんのお誕生日)。700名を越えるお客様が市内8店舗の飲食店で9つの賢治童話をモチーフに作られた、9つのメニューと3つのコース料理を味わってくださいました。期間中お願いしたアンケートの結果によると、花巻へ観光に来たお客様だけではなく、地元の方からも「花巻の食の良さをあらたて知ることができました」という大変うれしいコメントもいただくことができました。花巻の食材で賢治童話を味わうことの魅力が、回を重ねるごとにひろがっています。
○2019年2月東京、8月花巻での開催について紹介しています
「宮沢賢治のイーハトーブ花巻レストラン(2019,花巻開催)」どなたもどうぞお越しください!
https://makimaki-hanamaki.com/4422
○2019年8月花巻開催時の各店舗のメニューを紹介しています
「宮沢賢治のイーハトーブ花巻レストラン」食べ歩きレポート
(前編)https://makimaki-hanamaki.com/4680
(後編) https://makimaki-hanamaki.com/4711
そして今回が3度目の開催です。宮沢賢治の物語世界と花巻の農と食のコラボも前回からよりパワーアップ。
見て、食べて、その味や香り、食感を楽しんで、そして読んで!?
たくさんの方に賢治童話と花巻・小岩井の食材がコラボしたお料理を五感で味わっていただき、その魅力を味わっていただけますように。
そしてお料理の向こうにある宮沢賢治の物語世界、岩手・花巻・小岩井、そこで作られている農畜産物や生産者へ思いを馳せていただけるとうれしいです。
どうぞよろしくおねがいいたします。
◆宮沢賢治のイーハトーブ花巻レストラン(2020・東京開催)
〇開催期間: 2020年2月7日(金)から2月13日(木)
〇場所 小岩井農場TOKYO(丸ビル5階)
https://www.koiwai.co.jp/restaurant/kftokyo/index.html
・席の予約等につきましては、小岩井農場TOKYOまで直接お電話ください
〇詳細は花巻市HPをご覧ください
https://www.city.hanamaki.iwate.jp/business/norinchikusan/1008482/1008829/1010848.html
※2/8のトーク&朗読イベントは満席になりました。