まきまき花巻見たい実は野球のまち花巻
実は野球のまち花巻
256 まき
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 MLBエンゼルスの大谷翔平選手が2018年度アメリカンリーグ新人賞に輝き、日本でもアメリカでも大きな話題となっている。北海道日本ハムファイターズにおいても、アメリカに渡ってからも、誰もこれまで歩んだことのない道を歩き、誰も成し遂げたことがない結果を残している大谷選手は、この時点ですでに歴史に残る野球選手と誰もが認める選手になっている。その大谷選手を育んだのが花巻東高校。

 花巻東高校OBでは大谷選手の前には菊池雄星投手が日本を代表する投手となっているのだが、そのほかにも同校OBには2018年のU23野球ワールドカップで日本代表選手に選ばれた岸里亮佑選手や広島東洋カープの先発の一角に食い込みつつある有望株、高橋樹也投手、恵まれた体格で投手としても打者としても非凡なセンスを持ち「大谷2世」と言われた東北楽天ゴールデンイーグルスの育成選手、千葉耕太投手がいる。

 花巻で育った野球選手はそれだけではない。2018年のパシフィックリーグ優勝チームである埼玉西武ライオンズには、富士大出身の和製大砲山川穂高選手、内外野守れるユーティリティープレーヤーで打線のつなぎ役として活躍している外崎修汰選手、2018年最多勝の多和田真三郎投手がいて、菊池雄星投手とともにチームの柱となっている。レギュラーに2人と左右のエースを輩出しているので、花巻で育った選手たちが西武ライオンズを優勝に導いたと言っても過言ではないだろう。富士大からは阪神タイガースの先発ローテーションに食い込んだ小野泰己投手や、広島東洋カープの中村恭平投手もいる。

 忘れてはいけないのが花巻で生まれ育った東京ヤクルトスワローズの畠山和洋選手。故障でここ数年出場を減らしてはいるが、かつては同チーム不動の4番バッターとして2015年セントラルリーグの打点王を獲得している。

 昔、花巻のみならず、岩手は野球弱小県と言われ、甲子園の組み合わせ抽選で岩手代表と当たったチームの選手たちが喜ぶという悔しい時代が続いていたが、今では強豪県のひとつに数えられ、特に花巻東高校や富士大学は全国大会の常連強豪校として認識されている。毎年のようにプロ野球にも人材を提供し、「野球のまち 花巻」というキャッチフレーズも全国区だ。これまた強豪に育っている花巻シニアチームの選手たちも、その下の少年野球の選手たちも、身近な先輩たちを目標にして、次のヒーローに育って欲しいと思う。

 最近では花巻東高校や富士大を見に行く観光客も増えてきたようで、新花巻駅には花巻にゆかりある選手たちを紹介するコーナーが大きく設置されている。サインボールや愛用の道具などの展示もされているので、新幹線乗り降り時には立ち寄ってみてはどうだろう。

私が書きました
北山 公路

出版プロデュース、企画・編集のフリーランス。
花巻に生まれ育ち、今も花巻在住。東京の出版社の仕事と地元の仕事半々を花巻でこなす。2017年春から「花巻まち散歩マガジン Machicoco」を創刊し、隔月発行継続中。