大迫町のノスタルジックな街並みにある一軒の お家。一見普通の自宅に見えますが、 そこはなんと素敵な文庫です。 その名も賢治文庫📖 今回はこちらへお邪魔しました! ●賢治文庫とは 賢治文庫の管理人は、宮沢賢治さんを愛して やまない塩野夕子さん。まきまき花巻の 市民ライターさんでもあります。 副管理人は、陽吉(ようきち)さんです。 塩野さんの自宅の一部を家庭文庫として開放し、 宮沢賢治さんの作品や関連書籍がズラリと 置かれています。 賢治文庫へ訪れる際は事前予約制で、 https://kenji-bunko.jimdosite.com/ ↑こちらの予約フォームから予約することが できます! 名作から、外伝や考察本、 宮沢賢治の人生が書かれたものなど 様々なジャンルの関連書物がたっぷりです! 朗読CDやDVDなどもあります。 図書館や書店ではなかなか見かけない書籍が たくさんあってワクワクしました✨ ↑こちらのコーナーがとても素敵でした!! 「銀河鉄道の夜」の美しい描写を表現した イラスト付きの書籍などがあり、 塩野さんのかわいらしいイラストも 置かれています💓 そして、陽吉さんの素敵なイラストも 飾られています👀✨ 賢治文庫には、およそ400冊ほどの本があり、 これらの本は塩野さんの私物や知人の方からの 頂き物で揃えたそうで、現在は手に入れることが 困難とされるレアな本も並んでいるのだとか…! 訪れた方から頂いたという作品も並ばれており、 暖かみを感じました✨ 本や作品は、市外や県外の方から頂くこともある とお聞きし、賢治文庫をきっかけに繋がるご縁が あることにほっこりとしました☺️ 室内にはテーブルとイスがあり、ゆったりと お気に入りの本を楽しむことができます♪ ●管理人 塩野さんのご紹介 塩野 夕子 さん 出身:新潟県出身 埼玉県育ち お住まい:花巻市大迫町 まきまき花巻編集部と市民ライターとして 活動されています。 宮沢賢治ファン歴はなんと10年以上 なのだそうです😳!! ・花巻市への移住のきっかけ 地元の埼玉県の図書館には、置いてある 宮沢賢治さんの本が少なかった為、図書館にある ものは既に読んだことがあるものばかりでしたが 花巻市の図書館には棚いっぱいに賢治さんの本が あり、全て読み尽くしたい!と思いました。 しかし県外からの観光客は本を借りることは できない為、それならば花巻市民に なってしまおう!!と花巻へ移住してきました。 また、賢治さんの見た美しい景色に 憧れていました。 花巻へ住んでみて、賢治さんが描いた物語の世界 を身近に感じられることに感動しました。 そのような花巻の景色を見たときの感動や キラキラとした感情をずっと忘れずに共有して いきたいと思っています。 ・賢治文庫を始めたきっかけ 賢治さん関連の本を公開し、地元(花巻)の方だけ でなく広く、多くの方に共有したいと思いました。 実際に、今では賢治文庫に興味のある方が全国 からいらっしゃり、ミニバージョンの座談会の ような交流の場となっています。 お互いの知識を交流しながら会話を重ねていく うちに自分の知識が華やかになっていき、自分の フィールドが広がっていくので、様々な方と お話できるのがとても楽しいです。 ・賢治文庫の今後の理想像 賢治文庫をもっと目立つ外観にして、 子どもから大人まで、通りかかった人がふらっと 立ち寄れるような場所にしたいです。 宮沢賢治を知ってる人にも知らない人にも興味を 持ってもらい、楽しんでもらえたらいいなと 思っています。 今後は、出張賢治文庫などを展開していけたら 楽しそうだなぁと考えています! ・塩野さんから見た賢治さんの存在 山や花、動物が好きな賢治さんに自分自身が 似ていると思う部分がありますが、賢治さんは 自然などの見ている景色を童話として描くことが でき、そのような表現力を尊敬しています。 賢治さんのことを知れば知るほど分からなくなっ ていきますが(😅)、それも賢治さんのひとつの 魅力で、賢治さんの人生から受け取ることのでき る学びや楽しさが自身の生きる活力となります。
わたしの質問に丁寧にお答えして下さり、 さらに賢治さん愛たっぷりのお話をたくさん 聞かせて下さいました!😆 賢治作品の中の登場人物で、自分に例えるなら 塩野さんは「セロ弾きのゴーシュ」のゴーシュ なのだそうで、自分の好きなことや特技を仕事と しながら暮らすゴーシュの姿が、自分の ライフスタイルとリンクするのだそうです。 塩野さんにとって、賢治さんの生きた姿は いつまでも色褪せることはなく、 瞳には常に新鮮に映っているのだそうです。 まるで、賢治さんの彩り豊かな人生そのものが ひとつの物語であるかのように感じました。 各種の作品に興味を持つ入口は人それぞれである 為、対話を重ねるうちに塩野さんが個人に合った オススメの本を選んで下さいます☺️ 家族や友人など、多くの支えてくれた人がいた からこそ、花巻という地があったからこそ、 賢治さんが輝けたのだと思うと塩野さんは 仰っていました。 塩野さんが宮沢賢治さんを強く愛しているから こそ、花巻に誇りを持っているからこそ、 賢治文庫という素敵な空間ができたのだと わたしは思います。☺️ 賢治さんが残した歴史と、本が 多くの人の想いを繋ぐ場所。 一度訪れてみてはいかがでしょうか✨
帰りは、賢治文庫から徒歩5分ほどのところに ある「ドン・ボスコ」さんというパン屋さんに 寄り道してクリームパンを買いました🥖 賢治文庫での時間を満喫したら、 パンを楽しむのもオススメです😋 以前、塩野さんがドン・ボスコさんについて 書かれたまきまき花巻の記事はこちらから ご覧いただけます✨ https://makimaki-hanamaki.com/10475
塩野さん、ありがとうございました!!