まきまき花巻会いたい市民ライターの素顔  第3話「千葉 芳幸」さん
市民ライターの素顔  第3話「千葉 芳幸」さん
68 まき
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まきまき花巻市民ライター&編集部の塩野が紹介する
「市民ライターの素顔シリーズ」

今回は、盛岡市にお住まいのベテラン市民ライター、千葉 芳幸さん。
花巻市が主催する「まきまき花巻市民ライター養成講座」へ、
2018年に参加していただいた事がきっかけでした。

 

現在千葉さんは盛岡市で暮らしていますが、生まれは一関市。お父様の仕事の都合で転勤の多い生活でしたが、千葉さんが高校入学と同時に花巻に家を建てたので、高校から花巻で過ごしました。学生時代に学校が何度も変わったので、「旅の人」と呼ばれることもあったそうです。そんな中、3年間通して学校に通えたのが花巻でした。
一番多感な時期を花巻で過ごしたことは、人生の転換期だったといいます。とくに花巻まつりはとても印象深く、友人たちとの思い出を楽しそうに語ってくださいました。
その後、盛岡で公務員としてのお仕事を経て、今は雑誌などの編集者として活動されています。

 

千葉さんは、自称「盛岡食いしん爺」として、盛岡の自慢である綺麗な街、美しいもの、心のこもったものをご自身のブログで紹介しています。日々出会った人、美味しい食べ物、そして千葉さんのフィルターを通して見えた温かくて親しみやすい日常。読んでいるうちに盛岡で暮らす人たちに会いに行きたいなぁという気持ちになります。

【盛岡食いしん爺日記】

https://ameblo.jp/luhan-yongyong

 

ブログだけではなく、冊子の方でも千葉さんの盛岡愛はてんこ盛りです。
「盛岡食いしん爺の もりおかじまん」はひとつの集大成ともいえます。ご自身は取材や編集としても関わりました。

 

食べることが好きな千葉さんには、「食べ歩きをテーマに地域の人と交流し、盛岡の魅力を伝えていきたい」という想いがあります。自分の好きなことをテーマにしているだけあって、ひとつひとつの記事は、飾らない普段の雰囲気に満ちていてとても魅力的です。

まきまき花巻のライターさんからよく聞く悩みが、取材先に伺うとお互い緊張してしまって、普段の店主さんの雰囲気が写真に撮れなかったり、中々お話が聞き出せなかったりするというものです。
いつか、千葉さんとお話する機会があって聞いてみたことがありました。

「写真はいきなり撮りません。緊張してるのは当然だから、他愛のない世間話からはじめてリラックスしてもらいます。そうして緊張がほぐれてきたところで少しずつ色々聞いてみます。リラックスしている時の会話にこそ、一番聞きたかったことを話してくれたりします。そうして最後に写真を撮らせてもらいます。」

なるほどと思いました。
そして、きっと相手のことをよく観察できているのですね。
取材はどんどんやって経験を積むことでうまくなるとよく聞きます。最初はかっこ悪くて余裕が無くても、少しずつ変わっていき、相手の話をうまく聞けるようになっていく方も多いです。

 

▲盛岡の中津川沿いを散歩する千葉さん

 

お話を聞いていて気になったのは「喫茶店文化」。
お店の数が少なくなってきましたが、花巻には喫茶店が沢山あったそうです。今でこそ、岩手県にはチェーン店のコーヒーショップが沢山ありますが、千葉さんが学生だった頃は個人経営のお店も多かったといいます。
当時の様子は想像する事しかできませんが、学生さんが学校帰りに寄り道をして、珈琲を飲みながら、音楽や文学、これからの世の中についての会話に花を咲かせていたのでしょうか。今はスマートフォンひとつでどこにいても色々な情報が手に入りますが、同世代の若者がより集まって、あーだこーだと喋っている光景はなんだか愛おしく感じます。

 

▲この日のスイーツは、花巻の喫茶店「あれい」さんのフワフワのホットケーキ

 

もちろん千葉さんも、そんな花巻の若者のひとりでした。まさに好奇心のかたまりで、映画館が実家だった先生のところに入り浸って色んな映画を観たり、夏休みに友達の家に勉強会と称して、米を持参して泊まり込んで大騒ぎをしたり。
今でもその頃の友人たちと繋がりがあって、一緒に飲みに行っては昔の話で盛り上がるのだそうです。そんな風に離れて暮らしていても、会いに行けば昔の他愛のない話ができることって素敵なことだなぁと思います。 

 

プロとして編集のお仕事をされている千葉さんですが、盛岡への愛もさることながら、花巻と盛岡を繋ぐ構想も持っています。そんな想いが形になったのが、「岩手 盛岡・花巻 おみやげ手帳」です。

花巻でフリーランスのお仕事をされていて、もともと編集のお仕事もされていた、同じくまきまき花巻市民ライターの北山さんと「おちゃもち」の話で盛り上がった時、こんな事を話したそうです。

「宮沢賢治さんが生まれ育った花巻と、思春期を過ごした盛岡の名物や新しい物を探してみよう!」

そして盛岡と花巻の幅広い年齢、職業の方々に、一押しのおみやげについての文章を書いてもらい、ついに実現しました。

歴史ある老舗のお土産から、若者が好みそうな新しいジャンルのお土産など、様々なものが紹介されています。紹介者のおすすめコメントも、改めて良さに気づくきっかけになるのではないでしょうか。

 

 

 

 

最後に
「今後のまきまき花巻は、どうなっていくと面白いと思いますか?」
と質問してみました。

「まきまき花巻を花巻のライブラリー的なものにしていったらいいんじゃないかな。
花巻の魅力は温泉や宮沢賢治だけでなくて、もっと色々な分野があると思います。それは、好きな人が紹介するのが一番いい。伝統工芸の職人さん、こだわりの食材を使ったレストラン、リラックスできる自然がいっぱいの場所。宮沢賢治さんについても、賢治さんが好きな人が書く記事だからいいんですよ。それがまきまき花巻らしさだと思っています。」

そう語ってくださった千葉さん。
これからのまきまき花巻を担う、とても頼れる力強い市民ライターさんです。

 

 

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【千葉 芳幸さんの書いた記事一覧】

●山里で味わうドイツの家庭料理・花巻市大沢の「バックシュトゥーベ」

●宮沢賢治を感じに「林風舎」へ

 

私が書きました
塩野 夕子

2018年10月、埼玉から移住してきました。花巻市地域おこし協力隊2年生です。
まきまき花巻の編集部と市民ライターを二足のわらじで活動しています。3度のメシと同じくらい宮沢賢治さんが大好きです。特技はイラスト、消しゴムはんこ。リトルプレス「たまごパン」もかたつむりペースで発行しています。