まきまき花巻味わいたい夏のあとも、ちょっと寄り道。花巻「number.4」で楽しむかき氷と軽食
夏のあとも、ちょっと寄り道。花巻「number.4」で楽しむかき氷と軽食
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2025年8月、花巻市西宮野目の国道4号沿いに、新しいお店がオープンしたのをご存じでしょうか。今回ご紹介するのは、花巻では珍しい、かき氷を看板メニューにした「number.4(ナンバーフォー)」です。

私自身、車で通りかかったときに道路沿いののぼりが目に留まり、気になっていたお店です。どんなお店なのだろうと、今回は実際に訪ね、取材をさせていただきました。

Number4の看板と赤いのぼりがある、黒い外壁の店舗
黒い外壁と「Number.4」の看板が目印。2025年8月にオープンしたお店です。

お話を伺うと、こちらではかき氷を夏だけでなく、一年を通して提供しているそうです。メニューにはケサディーヤやラスクのせアイスも並び、甘いものだけでなく軽食も選べることがわかりました。

お店では奥さまが店に立ち、ご主人は車の板金塗装を営んでいるとのこと。黒い外壁と「Number.4」の看板を目印に店内へ入ると、木のカウンターやテーブル席、青い照明が目に入りました。外から見た印象とはまた違う、個性的な空間です。

黄色い足元が目印の入口と、黒いシャッターに並んだメニュー表
入口の脇にも写真付きのメニューがずらり。入る前から、どんなメニューがあるのか気になりました。

今回は、一年中かき氷を出そうと思った理由や、子どもたちが買い物をしやすい価格への思い、手作りの内装についてお話を伺いました。

木のカウンターとテーブル席、青い照明があるnumber4の店内全景
木の表情と照明が印象的な店内。取材では、内装づくりについてもお話を伺いました。

「一年中かき氷が食べられたら」から始まったお店

まず伺ったのは、かき氷をお店の主役にした理由です。自分たちに何が作れるだろうと考えるなかで、かき氷は最初から出すことを決めていたそう。そのきっかけを、お店の方はこんなふうに話してくださいました。

「一年中かき氷を食べられるお店があったら面白いよね、という話をしていました。街なかでかき氷を食べられるお店は、意外と少ないんですよね」

お話を聞いて、かき氷を夏のおやつと考えていた私には、一年中食べられるという発想が印象に残りました。暑い日だけでなく、春や秋、冬にも、食べたいと思ったときに選べる。それが「number.4」を始めるきっかけのひとつだったのですね。

赤いシロップがかかった山盛りのかき氷と、添えられた丸いアイス
赤いシロップとアイスを合わせた一杯。高く盛られたかき氷は、見た目にも目を引きます。
薄く削られた氷に赤いシロップが重なり、アイスが添えられたかき氷の接写
近くで見ると、薄く重なった氷の様子がよくわかります。シロップの色と白い氷のコントラストも鮮やかです。

シロップの種類を決める際には、お店の方のお子さんたちの好みも参考にしたそうです。ピーチやメロンなどの定番に加え、「変わり種もあったら面白いね」と種類をそろえていったとのこと。実際にメニューを見ると、「ドラキュラ」「エイリアン」といった、思わず気になる名前も並んでいました。

開店後のお客さんについて尋ねると、想像していた以上に大人の方も訪れるようになったと教えてくださいました。ご年配の方にもかき氷は人気で、抹茶や黒蜜系がよく出るそうです。お店で使うものは、実際に食べてみて選んでいると伺いました。

きな粉、あんこ、白玉を添えた和風のかき氷
あんこや白玉を合わせた和風の一杯。トッピングによって、見た目も変わります。

シロップとトッピングを選ぶ時間も楽しみに

取材時にメニューを見せていただくと、シロップに加え、練乳やアイス、白玉、あんこなどのトッピングがありました。定番の味に何を合わせるか、いつもと違う組み合わせにしてみるか。選択肢を眺めているだけでも、どれにしようかと迷ってしまいます。

かき氷のシロップと追加トッピングを案内するメニュー表
撮影時のメニュー。かき氷のシロップと追加トッピングが紹介されています。

写真付きのメニューには、トッピングの組み合わせ例も紹介されていました。いちごに練乳とバニラを添えたものや、黒蜜に白玉、きな粉、あんこを合わせたものなど、できあがりを想像しやすいのも印象的です。子どもと一緒に選ぶ時間も楽しそうだと感じました。

シロップとトッピングの組み合わせを12種類の写真で示したかき氷のメニュー表
撮影時のメニュー。写真はトッピングの組み合わせ例で、好みに合わせて選べます。

小腹がすいたら、ケサディーヤを

メニューのなかで、軽食として気になったのがケサディーヤです。取り入れたきっかけを伺うと、お知り合いにタコスのお店を営む方がいたことから、候補に挙がったそうです。

「かき氷だけでなく、何か食べ物もあったほうがいいんじゃないかと考えて。タコスはいろいろな人が出しているから、何か違うものはないかな、と話していたら、ケサディーヤが候補になりました」

焼き目のついた生地に具材を挟んだケサディーヤと別皿のソース
具材を挟んだケサディーヤ。焼き目と、断面から見える具材が目を引きます。

撮影時のメニューには、チーズとはちみつを合わせたものと、パティ・レタス・チーズを挟んだものがありました。まだ名前になじみのない方もいる一方で、ケサディーヤを目当てに買いに来るお客さんもいると伺いました。

ケサディーヤを手に取り、パティ、レタス、チーズが重なる断面を見せた写真
パティ・レタス・チーズを挟んだケサディーヤの断面。生地の焼き目や中の具材まで、じっくり見てみました。

かき氷のお店として気になっていた私にとって、軽食も選べるのはうれしい発見でした。小腹がすいたときの立ち寄り先としても、覚えておきたくなります。

チーズとはちみつ、パティとレタスとチーズの2種類を紹介するケサディーヤのメニュー表
撮影時のメニュー。2種類のケサディーヤが写真付きで紹介されています。

身近なつながりから生まれた、ラスクのせアイス

続いて教えていただいたのが「ラスクのせアイス」です。開店当初からあったものではなく、後から加わったメニューとのこと。お知り合いのラスクをお店に置くようになり、アイスと一緒に食べていたことから、「合わせたらいいんじゃないか」という話になったそうです。

いちごソースや黒蜜きなこなど、ラスクのせアイスの種類を紹介するメニュー表
撮影時の「ラスクのせアイス」のメニュー。かき氷とはまた違うおやつの選択肢です。

ケサディーヤも、ラスクのせアイスも、身近な人とのつながりや会話がきっかけだったと伺いました。メニューが生まれた経緯を聞くと、お店を取り巻く人たちとの関わりも見えてくるようでした。

取材時には、「いちごミルク」や「ミルクマンゴー」のメニューも見かけました。かき氷や軽食のほかにも、気になる品が並んでいます。

いちごミルクとミルクマンゴーの2種類を紹介するドリンクのメニュー表
撮影時のドリンクメニュー。「シャリシャリ」と書かれた、いちごミルクとミルクマンゴーが紹介されています。

子ども一人に、ひとつずつ買えるように

価格について伺うと、大切にしたのは「子どもたちが気軽に買えること」だと教えてくださいました。お祭りなどで子どもの人数分を買おうとすると、親として少しためらうこともある。そうしたご自身の経験が、価格を考える基準になったそうです。

かき氷、ラスクのせアイス、軽食などのメニュー表が並ぶ木のカウンター
カウンターに並ぶ写真付きのメニュー。好きなものを一つずつ選ぶ楽しみがあります。

「子ども一人に一つずつ、『買っていいよ』と言えるくらいの値段にしたかったんです。300円台なら、三つ買っても千円ちょっと。そのくらいの、気軽に買える価格を考えていました」

最初は大ざっぱに価格を決めたため、「ちゃんと原価計算をしろ」と怒られたという笑い話も聞かせてくださいました。お店には家族連れだけでなく、小学生が子ども同士で買いに来ることもあるそうです。

子どもたちが「これと、これと」と自分で選んで買っていく姿には、お店の方も驚かされるのだとか。そのお話からは、一人ずつ好きなものを買えるように、という思いが、日々の来店につながっているように感じられました。

車の仕事も生かした、手作りの空間

店内で目を引いた木のカウンターや壁についても、どのように作ったのか伺いました。設計図に沿って進めたのではなく、木を買ってきて、考えながら自分たちで作っていったそうです。車の板金塗装を営むご主人の仕事も、この空間づくりに生かされていると教えてくださいました。

木目の壁と小さなテーブル、青い光で縁取られた額、メニューを掲示した扉
木目の壁に青い光がアクセント。小さなテーブルまわりにも、店内づくりの工夫が見つかります。

仕上げには車の塗装に使うクリアなどを取り入れ、つやや光り方を工夫したとのこと。途中で材料が足りなくなり、その結果としてデザインのラインが入った場所もあるそうです。完成した店内を見るだけではわからない、制作の裏話を伺うことができました。

木の板を組んだカウンターと、壁に沿って光る暖色の照明
木のカウンターと壁のラインを照らす光。手作りの空間には、いろいろな工夫があります。

照明は、光が足りないところに足していくような感覚で調整したそうです。内装づくりで特に意識したことを尋ねると、返ってきたのは「友達をびっくりさせたかった」という答えでした。

「完成するまで、中が見えないようにずっと隠していました。入ってきたときに、『え、ちょっと待って。何これ?』と思ってもらいたくて」

壁に飾られた光るランプと、SHIRATAMA RANKINGと書かれた3枚の額
壁には小さなランプと「SHIRATAMA RANKING」の掲示。細部にも目が留まります。

そのお話を聞いてから改めて店内を見ると、木の仕上がりや照明の配置にも目が向きます。お店を訪れる人を驚かせたい、という遊び心が感じられる空間でした。

子どもたちの待ち合わせ場所にも

開店した日のことを伺うと、「明日からやろうか」と話し、翌朝に「今日から始めます」と知らせるような、気負わない始まりだったそうです。その後は子どもや家族連れ、ご年配の方など、さまざまなお客さんが訪れるようになったとのこと。遠方から来た方や、歩いて旅をする方が立ち寄ったこともあると聞かせてくださいました。

木のテーブルと椅子、青い照明を配したnumber4の客席
おやつや軽食を囲めるテーブル席。子どもたちが集まる場所にもなっているそうです。

デートで訪れる子たちや、「卒業式が終わったら、ここで集まろうね」と話していた子たちもいたそうです。日々の買い物だけでなく、節目の日に集まる場所としても思い浮かべてもらえる。そんなエピソードが、今回の取材で印象に残りました。

お店の情報

道路沿いに白いコーヒーののぼりが立ち、その奥に見えるnumber4の店舗
通りから見たお店。白いのぼりの奥に、黒い建物と「Number.4」の看板が見えます。

※掲載内容および写真内のメニュー・価格は2026年7月の取材・撮影時のものです。営業時間・定休日・最新の提供内容は、SNSをご確認ください。
https://www.instagram.com/number4.hr/

夏のあとも、ドライブの途中に

以上、花巻市の「number.4(ナンバーフォー)」をご紹介しました。お話を伺い、夏はもちろん、夏以外にもふらりと立ち寄りたくなる、親しみやすいお店だと感じました。

かき氷やコーヒー、ケサディーヤをドライブのお供に。皆さんもぜひ一度、国道4号沿いの「number.4」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

私が書きました
ヤマタク

生まれは紫波、育ちは花巻です。
2011年に上京し、2020年に帰郷しました。
現在はWEBデザイナー兼フロントエンジニアとして活動しています。
趣味は各地域の中古屋さん巡りと音楽鑑賞です。