まきまき花巻見たいリンゴ畑を眺めながら食べる「わいんさっぷ」のこだわりカレー
リンゴ畑を眺めながら食べる「わいんさっぷ」のこだわりカレー
114 まき
このエントリーをはてなブックマークに追加

リンゴ畑の隣にあるカレー店

アメリカ原産のリンゴの品種の一つ「わいんさっぷ」。これを店名にしたカレー店が、花巻中学校近くの住宅地の中、リンゴ畑と隣接した場所にあります。

わいんさっぷ外観

店を切り盛りするのは、気さくな笑顔が印象的な阿部ひろ子さん。店内は木のぬくもりが感じられる、アットホームな雰囲気です。お客さんは、玄関で靴を脱いでから店内へ入ります。何気ない店のつくりですが、「一段グレードの高いカレーを出したいという作る側の覚悟」と阿部さんは語ります。

リンゴ畑を眺められる店内

▲光が注ぐ大きな窓からは、リンゴ畑を眺めることができます

わいんさっぷから見える冬のリンゴ畑

▲冬のリンゴ畑

隣のリンゴ畑は、花巻のリンゴ栽培の先駆者として知られる阿部さんのお父さんが植えたものです。店名にもなっている「わいんさっぷ」など、約40種類のリンゴが栽培されています。お店で提供されるカレーやデザートには、ここで収穫されたリンゴが使われています。

 

安心して食べてもらえるものを提供したい

「わいんさっぷ」で使用している野菜は、ほとんどがすぐ裏の畑で収穫されたものです。野菜の自家栽培という手間のかかることをするのは、「安全で安心なものを食べてもらいたい」という強い想いから。カレーの前菜に出てくるサラダも、シンプルな味付けで野菜本来の味を楽しめます。

カレーは、約30種類のスパイスを使用した本格的なもの。この本格的な辛いカレーが「わいんさっぷ」の魅力なのですが、当初は辛さへの葛藤があったと話す阿部さん。「『辛い』と言われると、じゃあもう少し辛さを抑えようかなと思ったこともありました。でも、そういう声に合わせようとすると、今度は辛いのが好きな人には物足りなくなってしまう。それではダメだと思って、うちのカレーは辛いよと割り切っています。」

スパイシーな香辛料に合わせるのは、じっくり炒めた自家栽培の玉ネギ、ニンジン、そしてリンゴ畑で収穫したリンゴ。口に入れた時に辛いだけではない、深みのある美味しさが広がります。

カレーを作る阿部さん

わいんさっぷこだわりのオムカレー

▲カレーは牛スジ、ポーク、オムカレーの3種類(各700円)。辛いのがあまり得意でない人は、まろやかな玉子とスパイシーなカレーが相性抜群のオムカレーがおすすめ

 

「美味しい」でつながっていく

「わいんさっぷ」は2017年1月20日で丸10年を迎えました。

「ここで食べた人が、美味しかったからと家族や友だちを連れて来てくれる。そんな店になればいいな」と阿部さんは話します。

来て、食べて、心から「美味しい」と感じれば、誰かにそれを伝えたくなります。そんな風にお客さんに思わせることが出来るのは、食べる人を想ったこだわりがあるからこそ。たくさんのこだわりがつまったカレーを、ぜひリンゴ畑の隣で味わってみてください。

私が書きました
伊藤 友季

花巻生まれ。賢治の広場のスタッフをしています。ふるさと遺産研究所の調査員として、花巻の知恵や記憶などを集める投稿型ウェブサイト「花巻物語事典」も運営しています。