まきまき花巻行きたい喜ぶ顔が見える場所〜土澤アートクラフトフェア2019〜
喜ぶ顔が見える場所〜土澤アートクラフトフェア2019〜
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 東和町土澤商店街では、毎年初夏と秋に手作りにこだわった、雑貨や食べものが楽しめるマーケットが開催されます。私が初めて参加したのは去年の秋。ちょうど花巻に移住してすぐのことでした。友人に「絶対好きだと思う!」と教えてもらい、まだ落ち着かない心境で行ってみて、その楽しさの虜になりました。

 今年は、5月3日から4日までの2日間開催され、初日の朝から駐車場が大変混雑していました。

 岩手県内のみならず、全国から出展者さんやお客様が大勢いらっしゃいます。私自身は、今年は2回目というだけあって、冷静に見て回る自信がありましたが、開催場所の商店街に到着した瞬間、もう居ても立っても居られない気持ちになってしまいます。私を含め、それだけ多くの人を寄せ付ける魅力はいったいどんなところにあるのでしょう。今回はその魅力に迫ってみたいと思います。

 

 

 天気は快晴!まわりには可愛い雑貨やおいしそうなフードやドリンクがいっぱい。しばらく歩いていると、ピンクの可愛いテントに元気な女性たちがたくさんいるブースにたどり着きました。

 「花巻農業女子プロジェクトチーム 農花アグリヴィリーノ」の皆さんです。花巻の農家の女性たちが集まって、アイディアや工夫を凝らした商品を生み出しています。出展は3回目ということですが、皆さんとってもやる気に満ちています。

 

   

 

中でも一番に目を引いたのは、こちら。植木鉢…?

 

 こちらは野菜の寄せ植え。なんてお洒落で素敵なんでしょう!!

「キッチンに置いたら可愛いわよ。畑に行かなくても、ここから収穫してすぐサラダなんかに使えるし。」

なるほど、確かにそうです。ベビーリーフやラディッシュなどはすぐ使いたい時に近くにあると便利です。さすがというか、アイディアが台所に立つ人の目線でとてもいいですね。

 

 

 こちらは、押し花と押しフルーツを使ったスマートフォンケース!!見た瞬間に目がハート型になってしまいました。こんなに可愛いケースは見たことがありません。女性ならではのアイディアです。

 

次に目にとまったのは、ドライフラワーを使ったガラスドームやオーナメント。

落ち着いた雰囲気にとっても癒されます。こちらの作家の岡居さんは、エディブルフラワーやハーブ、生花を育て、作品を作っています。

 

 皆さんがつけているエプロンも手作りで、お揃いなのだとか。ブルーとブラックの2色だそうです。販売していたら欲しくなってしまいますね。

 

▲上田市長が訪問してくださり、皆さんに激励をされていました。皆さん、とってもいい笑顔です。

 

「花巻で作ったものを、直接お客様の顔を見て販売できることが何より嬉しいです。リピーターのお客様が感想をくださり、自分たちが作ったものを自信を持って紹介できることもアートクラフトの魅力だと思います。

 そんな私達ですが、あくまでやんべに(適当に)活動しています。家族に負担をかけないことが大事です。」

と代表の小原喜代美さんは語ります。

農家のお仕事と家族、そしてアグリヴィリーノ。花巻の女性はパワフルで、とってもチャーミングです。なんだか元気をもらえました。

 

 さて、次に向かった先は東和農旅さんの出展ブースです。

 

 ここには、東和で作られたこだわりの食べ物や雑貨がところ狭しと並んでいます。今回は地域の話し合いで選んだ、「東和のお土産シリーズ」をお試し販売するという情報を仕入れていたので、楽しみにして来ました。

 

 

 「東和のうんめぇ家族」!!とても温かくて東和のイメージにぴったりです。POPデザインも素朴でかわいい。見たことがないものは、聞いてみると「こんな風にするとうんめぇがら」と教えてくれます。やっぱり自信を持ってすすめてくれる方から買うことができるのが幸せですね。

前々から食べたかった「ばっけ味噌」も買うことができました。

 

▲手作りの甘酒!すっごく美味しかったです。今度一緒に作ろうという嬉しいお誘いも。

 

 自分たちの暮らす東和に愛着があることが伝わってきて、いいところだなぁとしみじみ感じました。地域のいいものをプロデュースする力は、これからの花巻に欠かせないものだと思います。若い人からご年配の方まで、力をあわせるとこんなに素敵なものができるんですね。

 この他にも、地域おこし協力隊の岡田さんがセレクトした花巻のお土産がちょっとずつ入っている「いわて盛り」。佐々長醸造さんの即席顆粒味噌や、東和町に移住した作家さんの箸置きなど、選べないほど沢山ありました。

 

 

 今回は、こちらの2つのブースの様子をお伝えしました。

 どちらも立ち寄ってくださった方を笑顔にして、そんなお客様の顔を見たくて頑張っている皆さんの魅力が、とっても印象的でした。きっとそんな雰囲気に惹かれて、毎年沢山の方の心を掴んでいるイベントなのだと思います。

私が書きました
塩野 夕子

2018年9月、宮沢賢治が好きすぎて埼玉県から移住してきました。
まきまき花巻編集部と市民ライターの二足のわらじで活動しています。
現在は宮沢賢治記念館に勤めながら、大迫町の早池峰と賢治の展示館・2階にある「賢治文庫」も管理しています。