まきまき花巻味わいたい美しきぶどう畑の丘でワインを味わう。「葡萄が丘ワインヒルズ in Spring」開催レポート
美しきぶどう畑の丘でワインを味わう。「葡萄が丘ワインヒルズ in Spring」開催レポート
68 まき
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北上高地の山並みが幾重にも重なり、その裾野に端正なぶどう畑が広がる。
岩手県花巻市大迫(おおはさま)町。

5月2日に開催された「葡萄が丘ワインヒルズ in Spring」の舞台となったのは、眼下にその景色を望む「葡萄が丘農業研究所」。
ここは半世紀以上にわたり、大迫のぶどう栽培を技術面から支えてきた研究拠点だ。

ぶどうづくりの歴史を見守り続けてきたこの丘で、土地のワインを分かち合う。
そんなシンプルで贅沢な時間が始まった。

12のグラスが奏でる、テロワールの旋律

この日テーブルを彩ったのは、花巻市内の12種類のワイン。

赤ワインや白ワインをはじめ、春の開催に合わせて、桜を思わせるロゼワインを多く揃えた。
オレンジワインやスパークリングを含む多彩なラインナップを、参加者はフリーフロー(飲み放題)形式で自由に楽しむことができる。

同じ花巻で生まれたワインでも、その表情は実にさまざま。
それぞれのグラスには、この土地の気候や風土、そして造り手の個性が表現されていた。

▼ワインリスト(順不同)
アールペイザンワイナリー|シャルドネ樽発酵 2023(白)
エーデルワイン五月長根 2024(白)
・エーデルワイン|月のセレナーデ ロゼ スパークリングワイン
・エーデルワイン|シルバー ロースラー 2023(赤)
・エーデルワイン|にごりキャンベル(ロゼ)
大迫佐藤葡萄園|山のペティアン ロゼ 2023
亀ヶ森醸造所|マスカットベーリーA 2024(赤)
KANTA PETILLANT CAMPBELL ROSÉ 2025
高橋葡萄園|リースリング・リオン 2025(白)
ベスピナエ|ソーヴィニヨン・ブラン 2025(白)
モリタワイン|ピノ・ノワール 2016(赤)
もんのすけ農園|万丁目 2024(オレンジ)

個性豊かなワインリストに、会場からは「こんなにも多彩なワインが花巻で造られていることに驚いた」という声も。

フードには、ワインに寄り添う彩り豊かなデリを詰め合わせた特製ボックスを用意。さらに、スパイスカレーやライトスナックのキッチンカーも出店し、ワインとともに楽しめるひとときを演出した。

風景という名の、唯一無二の贅

この日の葡萄が丘は、春の嵐を思わせるような風が吹き抜けていた。
急遽、屋内での開催となったものの、丘の上に建つホールからは、風にそよぐぶどう畑と、町を囲む山々が一望できる。

合間には、ぶどう畑を散策する参加者の姿も見られた。
ワインを生み出すぶどうの木々をすぐそばで眺められるのは、産地で開催されるからこその希少な体験だ。

ワインは、畑から生まれる。
そのことを、グラスの中の味わいだけでなく、目の前に広がる風景からも感じてもらえたのではないだろうか。

案内人は、土地を愛する人々

「実はワインのイベントに来るのは初めて」。
そう話してくれたのは、友人同士で訪れたお二人。
初めての体験を楽しむ様子が、会場に和やかな雰囲気を添えていた。

ご友人同士やご夫婦、あるいはご家族連れからお一人様まで、県内外から訪れた人々の顔ぶれは実に多彩だ。

長年ワインづくりを見守ってきた、この土地をよく知る人が案内役となり、初対面同士でも自然と会話が弾む。

ワインをきっかけに、人と人がつながる。
そんな光景が、会場のあちこちに溢れ、参加者からは「充実した時間だった」「ワインを通じた会話がとても楽しかった」といった声が寄せられた。

ワインを通して、土地に出会う

この土地で大切に受け継がれてきたぶどう畑。
その風景の中で、人々がワインを楽しみ、語り合う。

「葡萄が丘ワインヒルズ」は、風土や人の魅力に出会う、そんな小さな旅の入り口になりそうだ。

次回は9月、ぶどうの収穫期に開催を予定している。
今回惜しくも逃した方も、ぜひ秋の予定に「花巻・大迫への旅」を書き加えてみてはいかがだろうか。

写真:小森林 恒(小さな森の写真館)

葡萄が丘ワインヒルズ in Spring

【日時】
2026年5月2日(土)12:00〜15:00

【参加費】
5,000円
※ワインフリーフロー(飲み放題)、ワイングラス、おつまみ付き

【会場】
花巻市葡萄が丘農業研究所
(岩手県花巻市大迫町大迫第9地割103番地1)

アクセス
お車でお越しの方
・釜石自動車道「花巻空港IC」より車で約15分
・「新花巻駅」より車で約20分
・盛岡中心部より国道396号線経由で車で約45分
(敷地内に無料駐車場あり。※飲酒運転は固くお断りいたします。ハンドルキーパーの方と同伴でお越しください)

送迎バスをご利用の方
イベント当日は、事前予約制の送迎バス(JR花巻駅より往復)を運行いたしました。

【HP】
https://winehills.peatix.com/

【SNS】
https://www.instagram.com/hanamakiwine/

 

本イベントは、花巻市地域おこし協力隊の企画により開催したものです。ワインを通じて花巻の風土や人の魅力に触れていただく機会として、今後も地域資源であるワインの発信に取り組んでいきます。

私が書きました
酒本愛美

2025年から花巻市の地域おこし協力隊として活動中。J.S.A. ワインエキスパート。ブドウ畑を訪れたり、作り手の方々からお話を伺ったりする日々は、新鮮な発見の連続。毎日がワクワクでいっぱいです。そんなときめきを、少しずつ言葉にして皆さんにお届けしていきます。