まきまき花巻会いたい市民ライターの素顔シリーズ 第2話「ただ あおい」さん
市民ライターの素顔シリーズ 第2話「ただ あおい」さん
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まきまき花巻市民ライター&編集部の塩野が紹介する

「市民ライターの素顔シリーズ」

今回は、花巻市東和町にお住まいの高校生ライター「ただ あおい」さんです。

 

まきまき花巻の高校生市民ライターの「ただ あおい」さんは、

花巻青雲高校の総合生活科・地域生活文化コースに通う高校3年生。

料理と菓子作りが昔から大好きで、その特技を極めてみたいと思ったのがこのコースを選んだきっかけでした。

花巻青雲高校は、情報工学科、ビジネス情報科、総合生活科の3つの学科に分かれていて、さらにあおいさんの通う総合生活科は、児童・高齢化福祉コースと地域生活文化コースに分かれています。普通科という高校もある中で、より興味のある分野を学ぶことができます。

「私の通う地域生活文化コースは、調理実習や食品に関しての授業、そして栄養学といった科目が主なものです。商品開発や調理検定もあって、難しいですがとても楽しいです」

と、笑顔で語るあおいさん。

学んだことは、調理関係の仕事や食品製造業に生かせる他、管理栄養士や調理師を目指す為の学校に進学して資格を取る生徒さんもいます。あおいさん自身は、将来どんなことがしたいですか?と質問してみました。

 

やりたいことを見つけるために

「私も最初は、作るのはもちろん食べるのも食べてもらうのも好きなので、食に関わるお仕事ができたらいいなと思って入学したのですが、やりたい職業がなくてもやもやしていました。そんなとき、先生が “視野も選択肢も広がるよ” と、大学進学を勧めてくれました。でもなりたい職業がなければ行きたい大学も分からなくて」

「とりあえず、経験を増やすために、いろいろなところに行って、いろいろな価値観の人たちに会ってみようと思いました。ボランティアとか、花巻での企画を調べてなるべく参加してみることにしたんです。そうしたら地域政策ってちょっと面白いなって思うようになって。今のところは、岩手県立大学の総合政策学部を志望しています」

 

なりたい職業をみんなが同じタイミングで決められるということはなくて、働きながら模索している人もいます。ずっと同じ仕事のひともいれば、いろんな仕事をしてきたひとも。他の人の仕事が羨ましく感じることだってあります。どんなことでも、今まで生きてきて味わった何もかもが今の自分を作っているし、一度は諦めた夢が自分の決意でかなうことだってあるかもしれません。

あおいさんのお話を聞いていいて、自分も同じように悩んだことを思い出しました。

「可愛い!」にこだわる

 

お菓子作り、ミニチュアフード、洋服のリメイクと、あおいさんの趣味や特技の可愛らしさには舌を巻きます。

 

「Instagramで作ったものを写真に撮って紹介しています。見た目を可愛くすることにこだわりたいので、カラフルだったり、キャラクターのデザインにしてみたり、とっても楽しいです」

 

 

あおいさんの作り出すお菓子は、本当にびっくりするほどどれも可愛くて、ほとんどの女性がときめいてしまうほど。ひと目で楽しさが伝わってきます。

 

「ミニチュアフードを始めたきっかけは、小学校1年生の時にプレゼントしてもらったフェイクフードが作れるキットでした。しばらくは実物大のものを紙粘土とかで作っていたのですが、中学生のときに書店でミニチュアフードの本を見つけてやってみたら、細かい作業が楽しくて、サイズも可愛くて夢中になってしまいました」

 

話を聞く前は、食べられると思っていたのですが、フェイクなので食べられなかったようです…。ほんとに美味しそうで、可愛いですね!

あおいさんは、毎年東和町の土沢で行われている「土沢アートクラフトフェア」を楽しみにしています。そこで出店している作家さんたちとの交流が、とても刺激になっているのだとか。

まきまき花巻で東和を盛り上げたい

あおいさんがまきまき花巻の市民ライターになったきっかけは、2020年2月に市内で行われた「花巻子どものまち未来町」というイベントで、私とあおいさんがお話したことでした。私はこのイベントの運営スタッフで広報を担当していたのですが、多くのボランティアさんがいらしてくださったので、いい機会だと思い、「まきまき花巻の市民ライターになりませんか?」と何人かの方に声をかけてみたんです。

その時に「ぜひやってみたいです!」と笑顔で答えてくれたあおいさんがとっても印象に残っています。

 

そんなあおいさんに、これからどんな記事をまきまき花巻で書いていきたいかを伺いました。

「生まれ育った地元、東和から取材したいです。今まで住んできたところに恩返しがしたいというか、そういう意味も込めて発信したいです。18年暮らしてきたからこそ知っている良さをみんなにも知ってほしい。そして、東和がもっと盛り上がったらなと思っています。

 今、自分の年代から見た花巻を、自分にしか書けない言葉で発信していきたいです。市外、県外の方はもちろん、花巻で暮らしているみなさんにも、地元の素敵なところを知って、訪れて、感じてもらえたら嬉しいです。そしてそこから、いろんな出会いやつながりが生まれますようにと思っています」

自分らしさを大切に、これから広がっていく世界に向かってぐんぐん成長しているあおいさん。まきまき花巻でも、市民ライターとしてその力をのびのびと発揮してほしいです。

 

*「ただ あおい」さんの記事*

誰もが自分の色で輝ける場所〜ワンデイシェフの大食堂〜

私が書きました
塩野 夕子

2018年9月、宮沢賢治が好きすぎて埼玉県から移住してきました。
まきまき花巻編集部と市民ライターの二足のわらじで活動しています。
現在は宮沢賢治記念館に勤めながら、大迫町の早池峰と賢治の展示館・2階にある「賢治文庫」も管理しています。アパートで猫とふたり暮らしです。