まきまき花巻参加したい2019、私のまきまきYear
2019、私のまきまきYear
188 まき
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2019年、新しい年が始まったばかりの1月14日。私は東和の青空の下で古民家を再生させるべく、風ニモ寒サニモ負ケズ、木材の釘抜きに励んでいた。



お昼が過ぎ、作業はひと段落。片付けを終え帰り支度をしていると、この時初めて会った若い女性が私に声をかけてくれた。

「まきまき花巻の市民ライター、やってみませんか?」

他ならぬまきまき花巻の運営スタッフ、地域おこし協力隊の塩野さんだ。

「まきまき…?」

思わず私が聞き返すと、

「プロじゃなくて、一般市民の方々が花巻の魅力を発信するサイト。花巻中心部の記事は多いけど、周辺部がまだまだで。東和のこと、書いてみません?」

何だか面白そうかもしれない。

「うん、やります!」

二つ返事だった。
昨年6月のピザパーティに始まり、農旅ツアー、東和おもしろ学、土沢アートクラフト。今まで、東和の皆さんに教わること、お世話になることばかりだった。自分の言葉で東和の魅力を綴り、それを「まきまき花巻」という場で発信することにより、少しでも大好きな東和に恩返しできるのであればー。
大学のゼミのレポートでもなく仕事の書類でもない文章を書くことなど、いつぶりだろう。出来るか不安だが、やってみないと分からない。その一心で、瞬時に市民ライターとなることを決断したのである。

新米ライターとして記事を執筆する前に、小友ビル4階の「co-ba」で開催される市民ライター講座を受講した。
そこでは文章の書き方や写真の撮り方を学ぶだけでなく、市民ライター同士のヨコのつながりを築くことが出来た。
ただ一人でどこかを取材し記事を書くというのは少し不安だが、同じ立場にある市民ライターと悩みを共有し、連携できるのであれば、安心して記事作成に取り掛かることができる。



ここまで来たら、もうやるしかない。
何について書こうか悩んだ末、「一番最初は、自分が東和を好きになった理由を素直に書きたい」という結論に達した。
こうして出来たのが、私のデビュー作「心の住所は東和町」である

https://makimaki-hanamaki.com/3085




すると次々寄せられる、市民ライターの仲間たちや東和の方々からの声。
「すごくいい記事で、ファンになりました!」
「東和のことをこんな風に書いてくれて、ありがとう。」
まきまき花巻の記事が評判となっただけではなく、これがきっかけで、「なかま」という東和の生活研究グループの冊子にも寄稿依頼が来ることとなった。

 

「私にも、できるんだ。」
少し自信をつけた私は、味噌の仕込みや天地返しの体験、土沢アートクラフト、東和棚田のんびりRunなど、東和で見たこと、感じたことを思いのままに書いた。


 

砂子田ラン

書いた記事は自分のフェイスブックでシェアしたり、東京の知人達に送ったりした。
「いい文章書くね!」
「東和に行きたくなったよ。」
嬉しいコメントがもらえる度、思わずにやけてしまう。

しかし、一番喜んでくれたのは、やはり東和町の方々だった。
記事がUPされたことを知らせると、すぐにSNSで拡散する方や、中には「友達にメールするたびに、記事のことも紹介するようにしているよ」と言ってくださる方もいた。
そういった言葉を聞くたびに、
「記事を書いて良かったなあ」
としみじみ思ってしまう。

少しでも東和のためになれば、がきっかけだった市民ライター登録
だが、振り返れば、一番元気をもらっていたのは、もしかしたら自分自身なのかもしれない。

***

こうした市民ライターとしての経験を少しでも多くの人に知ってもらいたいと、先日12月5日に発売になった「ソトコト」2020年1月号の取材を受けさせていただいた。

 

 

ソトコトFacebookページ

https://www.facebook.com/sotokoto/?epa=SEARCH_BOX



「まきまき花巻」の取組そのものだけでなく、そこで描かれている花巻の街の魅力や、私と同じ立場にある市民ライターの方々の思いが詰まった特集が展開されている。
こうした場をお借りして「まきまき花巻」への思いを伝えられたことも、私にとって大きな喜びとなった。


***
どこを取材するわけでもなく、なぜ私自身の市民ライター体験談をこの場に執筆するか?
それは、「まきまき花巻」これ自体が花巻の魅力であり、それを自分にしか紡げない言葉で伝えることこそが、市民ライターの使命だからである。




来る2020年にも、「まきまき花巻」でまいた種から新しい芽が出ますように。

私が書きました
まっちー

神奈川県横浜市出身。2年間の期限付きで、2018年4月から2020年3月まで岩手県に出向。現在は東京在住。ご縁あって花巻市、中でも東和町の大ファンに。