まきまき花巻体験したい親子で体験のススメ
親子で体験のススメ
65 まき
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親子で移住してきました。

皆さん、こんにちは!地域おこし協力隊の平川優です。
今年の春、子供ふたりと共に、花巻に移住してきました。
長男は8歳、次男は4歳です。

ふたりとも転校、転園を経験しましたが、あっという間にお友達ができ、
少しずつ花巻の言葉も覚え、
すっかり新生活に馴染んでおります。

特に小学校3年生の長男は、ちょうど「総合」や「社会科」授業が始まり、
花巻市のことを学んだり、リンゴ農家さんや地元のスーパーに見学しに行ったりしていて、
だんだんと地域への愛着を感じているようです。

この年齢で移住できたことは、とても良いタイミングだったな、と感じています。


親子で一緒に体験する

さて、今回のタイトル「親子で体験のススメ」

日々、地域おこし協力隊として活動していて、
花巻ではたくさんの講座が開かれていることを知りました。

たくさん講座が開かれているということは、
様々なことを教えることができる「先生」がたくさんいらっしゃるということ!

そして、その講座の内容の多くが、この地域に根差した知識であったり、技術であったりするわけです。

花巻を「第2の故郷」として育っていく我が子たちにとって、
こうした講座で花巻の文化に触れられるということは、
郷土愛をはぐくむのに大変有意義なものです。

さて、今回は、私たちの住む地区の「花西地区まちづくり協議会」が主催した『サンドブラスト講座』を親子3人で受講してきました。

「花西地区まちづくり協議会」では、地区の住民同士の触れ合いの場を提供するとともに、市内の施設や事業の案内を目的とした体験講座を開催しています。
内容にもよりますが、ほとんどの講座はお子様から一般の方まで、幅広い年齢の方にお楽しみいただけるそうですよ。

今回の『サンドブラスト講座』は、開催されたのが夏休み中ということもあり、お子様の参加がとても多かったです。

講座が開催された花巻市文化会館

向かいには ぎんどろ公園

『サンドブラスト講座』のはじまり、はじまり~

セミの声がこだまする、とても暑~い日でしたが、文化会館に一歩足を踏み入れると、ひんやりと心地いい。

こんな暑い日には、涼しい屋内で取り組める講座が安心。
入口で検温と消毒を済ませ、感染対策もばっちりです。

体験材料費、ひとり1,550円をお支払いし、受付を済ませ、今か今かと開会を待ちます。

少し早めに到着してしまったので、先生が道具を準備されているのも見ることができ、長男も次男も興味津々でした。

講師の内田大輔さん

今日の講座の先生は、大迫にあるガラス体験工房「森のくに」の内田大輔さんでした。

講座の導入に、工房周辺の大迫地区のことや、工房の様子をお話ししてくださいました。
つい先日、大迫に遊びに行った長男、次男は「大迫しってる~」「ボンディアソフト、食べたよねー」と、嬉しそうに話していましたよ。

広い花巻、自分たちが住んでいる地区以外のことを知ることができる機会もありがたいですね。


『サンドブラスト』ってなんだろう?

サンドブラストとは、日本語にすると「砂吹き」
ガラスの表面に高速で砂を吹き付けることにより、磨りガラスにする加工方法です。

ガラスに砂があたることにより磨りガラスになるので、砂が当たらない、当てない部分は透明に残ります。

今回の講座では、ガラスにシールを貼ることにより、砂が当たらない場所=透明に残す場所を作り、模様を描いていきます。

グラスにシールを貼った見本

サンドブラスト加工が済んで、磨りガラスになった見本

➀まず、好きなグラスを選ぼう

背の低いもの、高いもの、凹凸のあるもの、いろいろ選べます。

磨りガラスになると、かなり印象も変わるのでしょうが、
お気に入りのグラスになるように!と、みんな真剣に選んでいました。

私たちの選んだグラス。左より、私、長男、次男。


➁次に、好きな形のシールを作ろう
先生が、たくさんのクラフトパンチを持ってきてくださいました。

ずらりと並んだパンチ

ハートや星、お花や葉っぱ、
犬や猫、ウサギ、クマ、さかな、
天使に、音符 などなど・・・

これらを使って、配られたシールシートを好きな形に切り出していきます。

パンチを使用しなくても、ハサミやカッターナイフを使って、自由な形のシールを作ることもできます。

が、子供たちは可愛いパンチの数々にくぎづけ!置いてあるテーブルの前が行列になっていました。

シールシートをパンチで切りだします。

パンチはちょっとちからが必要なので、長男が次男をお手伝い。

兄弟の協力し合う姿が見られるのも、親子体験ならではの光景ですね。


➂グラスに貼っていこう

次男が貼っている様子

次男は、蝶々と星の形が気に入ったようで、交互に一列、ぐるりと貼っていっていました。
シールを台紙からはがすのが少し難しかった様子でしたが、
ガラスに貼るときに少し曲がっても貼り直すことができるので、
一人で配置も考え、集中して取り組んでいました。

先生が「しっかり貼れていないと、砂を吹きかけるときに剥がれちゃうからね」とアドバイスしてくださると、
一生懸命「ギュッ、ギュッ」と言いながら、親指で押さえて貼っていた姿が、とても可愛らしかったです(*^^*)

長男の制作風景

長男は、まず四角と星のパンチを選んでいました。
「四角はあまり面白くないんじゃない!?」と、ついつい口を出したくなる気持ちを抑え、どんな作品になるのか見守ってみました。

力強い長男は、パンチも楽々。
この後、ほかの形もチョイスして、自由自在にいろいろ貼っていました。

先生からの更なるアドバイス、
「パンチで抜き出したあとは、それをハサミで切り取ると、枠として使えますよ」

シールシートを無駄なく使っていきます。

枠として使うと、形の部分が磨りガラスになり、周りの枠線が透明に残ります。

 

➄できたよ!

長男、次男の作品

次男は、全部ひとりでできた!という満足感があったようです。
3年生の長男には少し優しい作業だったようで、「カンタンだったから、あと何個でも作れる!」
と、謎の自信をのぞかせていました(笑)

私の作品。タイトルは「ネコちゃんのお散歩」

 

下書きができない、しかも透明で目測もしにくいガラス素材の上に、バランスよくシールを貼っていくのが、思ったよりも難しかったです。

抜き出した後の枠線を切って利用してみましたが、なかなか上手にできず。
何個か作ってみて、蝶々だけを採用。


完成品が届きました!
サンドブラストは、先生が一度工房に持ち帰り加工してくださるので、
講座の日は、作品とは一度お別れ。

10日程で「花西地区まちづくり協議会」の事務所に届けてくださるとのことで、
後日受け取りに行ってきました。

花西地区まちづくり協議会の事務所は、総合福祉センターの中にあります。

さぁ、磨りガラスに変身した姿はどんなかしら???ドキドキの対面。


まだシールが貼られた状態で梱包されていました。

ひとつずつ慎重にシールを剥がしていき、、、


完成~!!!

磨りガラスと透明に残った部分のコントラストが素敵☆

サンドブラスト加工

講座を受けた後日、大迫の工房におじゃまし、サンドブラストの機械を見学させていただきました。

想像していたよりも大きな機械。まるでロボットのよう(@O@)

丸い部分から手を入れ、ひとつひとつ、表面に砂を吹き付けて、磨りガラスにしていくそうです。砂を吹き付ける作業は職人技!

サンドブラストする機械

勢い良く砂が出てきます

ガラス体験工房「森のくに」
大迫にある「森のくに」では、サンドブラストのほか、フュージングの体験もできます。

フュージングとは、色板ガラスの上にいろいろなガラスを並べ、電気炉で焼くことで、それぞれのガラス同士がくっつき、一つの作品となるガラス加工の一種です。

「森のくに」では、ネックレスのトップ、イヤリング、ヘアゴムなどのアクセサリーや、マスクチャーム、デザートスプーンが作れるそうですよ!

ベネチアンガラスを組み合わせてつくるフュージング


そして、現在は残念ながらコロナ感染症対策のため休止中ですが、吹きガラスやトンボ玉作りが体験できる施設となっております。

早く収束し、体験が再開されることを願っています☆

森のくにの過去の記事はこちら
https://makimaki-hanamaki.com/9300

私が書きました
平川優

2022年4月、神奈川県厚木市から花巻市に孫ターン。5月に地域おこし協力隊(伝統工芸担当)に着任いたしました。さき織に挑戦中。特技はバイオリン。興味は文化芸術、郷土芸能。
よろしくお願いします♪