普段なかなか気付かれにくいかも知れないが、花巻のまちは大きな通り沿いに街路樹が植えられていて、その種類は通りによって違う。季節により、見頃の花や実が楽しめる。
マルカンビルの交差点から市役所へと続く館坂にはカンザクラ。4月初めごろ、ソメイヨシノよりも早めに咲いて一足先に春を届けてくれる。
市役所から吹張町に至る道路にはアカマツやクロマツ。大堰川にかかる橋の和風デザインによくマッチしていて、かつては城下町だったことをどこと無く感じさせる。
末広町から大通りにかけてはハナミズキ。初夏を感じさせる花がかわいい。
石神から桜木町、南川原に至る道にはハナモクレン。こちらも春には見事に満開となる。
駅前にはヤマボウシ。初夏の花も可憐だが、初秋にみられる赤い実が鮮やか。
末広町の陸橋を越えた西側、材木町から若葉町、南万丁目にかけてはサルスベリの真っ赤な花が真夏に見られる。
ほかにも桜木町から星が丘にかけての道路沿いにもカエデやヤマザクラが植えられており、まち中「花巻」の名の通り、季節ごとに楽しめる植栽が豊富だ。どこにどんな街路樹があるのか、探しながら歩いてみるのも楽しいだろう。