まきまき花巻行きたい向小路まちライブラリー 〜本を通じて人と人を紡ぐ「結いの場」を目指して〜
向小路まちライブラリー 〜本を通じて人と人を紡ぐ「結いの場」を目指して〜
33 まき
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宮沢賢治「雨ニモマケズ」詩碑や「向小路同心屋敷」があることで有名な、花巻市桜町。

ここに、2022年7月からオープンしている小さな図書館があります。

今回は館長の四戸さんにご招待いただき、わくわくしながら行ってきました。

道路沿いの古風な門柱に、クラシックな青銅看板が見えてきましたよ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「向小路まちライブラリー」

 

 

 

すごい!立派なたてがまえなお家に、素敵なウッドデッキ。昔ながらの雰囲気を残しつつ、とても落ち着くお洒落なところですね。 

さっそく館長の四戸さんがお出迎え。

 

 

館長自慢のお庭。よく鳥さんが遊びにきてくれるので、野鳥用のエサを入れた鳥箱もおいているのだとか。以前は雉が来ることもあるそうです。街中からそんなに離れていませんが、とても静かですね。


それでは中へおじゃましてみましょう。

 

 

親しみのある手書きの看板が可愛いですね。

 

 

入り口をくぐると、宮沢賢治にまつわる本がぎっしり。個人的にとても興味をそそられます。おとなりには、花巻に関する本。

 

 

スローライフや老後の人生についての本。

 

 

環境や水をテーマにした本

 

 

土木・建築、まちづくり等の本

 

あとでご紹介しますが、館長は建設関係のお仕事に長く携わっていたので、土木・建築や水道関連、環境や歴史に関する専門的でおもしろい本が沢山あります。

まるで館長の人生を物語っているかのような本棚ですね。
自分の家には無いような本を手にしてみると、新しい世界が見えてくるような感じがしてわくわくします。

 

 

天気の良い日はこのウッドデッキでお茶会をしながら、ブックトークや朗読会をするのも素敵ですね。
本の交換会なども楽しそうです。

 

「向小路まちライブラリー」の四戸館長をご紹介

 

●ご出身はどちらですか?

1953(昭和28)年に花巻市で生まれ、2歳半までここにいて、父の仕事の関係で群馬、東京へ移り住みました。その後大学を卒業するまで東京で両親と暮らしていました。

●これまでどんなお仕事をされていたのですか?

建設関係の会社で10年ほど勤め、その後建設関連のコンサルタントに転職して新規の事業やマーケットの開拓に携わりました。定年まで在籍していた仙台支店に勤めていた頃、東日本大震災を経験しました。この震災での出来事が転機となり、花巻にUターン移住をすることを決めました。仙台でまちおこしに関わるボランティアをしていた経験から、花巻に帰郷するたびにまちを歩き、自分なりに課題の抽出を行っていたんです。移住をしてからは、町内活動や花巻の各種協会などに参加し、地域の人との繋がりを築いていきました。

 

 

●まちライブラリーを始めたいと思ったきっかけを教えてください。

花巻でまちおこしをしたいけれど、どういう仕掛けでどんなことをやろうかと思い悩んでいた時、まず文化を取り戻すことが大切なのではないかと思いました。まちなかを歩いていて、文化の基本となる「本屋」が少ないことに気がついたからです。本に接することは、知的好奇心を高めることに繋がります。教科書以外の本に若い時から出会うにはどうしたらいいか。そのためには、楽しい場所で気軽に本に接する環境が大切です。

 

 

●ここはどんな場所を目指してつくられたのですか?

都会で流行っているブックカフェやランドリーカフェなどを調べていたのですが、なにかしっくりきませんでした。そんな時出会ったのが、磯井純充さんが主宰する「まちライブラリー」についての本です。この本から、自分がやろうとしていた「まちに文化を取り戻す」ことと、「本で人をつなぐ」という目的を見出し、設立に向けて動き出しました。今のところは無料開放の図書館ですが、今後運営方法を変えていくことも考えています。まずは始めてみて、やりながら軌道修正をしていきたいと思っています。

 

●今後「向小路ライブラリー」でどんなことをやりたいですか?

この桜町家守舎内にあるサロン「茶論de向小路」で、テーマを決めて哲学caféやサイエンスcaféなどの勉強会、あるいは音楽会を行い、参加者の知的教養を高めることにつなげたいです。発展形として、「向小路地人会(むかいこうじちじんかい)」になっていっても面白いんじゃないかなぁ。ここを「考える人を育てる場」にしたいですね。

まちづくりは人づくりからと言います。まちの将来を担う“人づくりの場”として、この場所が発展していければと思っています。

 

▲外に置かれたおすすめ本を自由に貸借できる専用BOX

 

向小路ライブラリーはどなたでも利用することができます。
日常から少し離れて、自然の風景に浸りながら本の世界にゆっくりと浸ってみませんか?

 

茶論内の風景

 

本を閲覧したり、読書談義も楽しめます。

 

向小路ライブラリーをご利用の方へ

図書館等の利用は事前予約制をしていますので、電話やメール、S N S等にご連絡願います。開館日は土日、及び祝祭日です。

本の貸出は現時点では行っていません。図書館の中か、茶論でゆっくりお読みください。

本の寄贈受け付けますが、館長の意向のもと選別させていただきます。

駐車スペースは台分ございます。

バスでお越しの場合は、JR花巻駅から岩手県交通①番の乗り場の、賢治詩碑行きのバスに乗っていただき、「緑ヶ丘」で下車です。そこから進行方向に歩くと、花巻桜郵便局が左手に見え、少しそのまま歩くと、道路沿いに「向小路ライブラリー」の門柱が見えます。

*おすすめコースとして、最初に賢治詩碑、花巻同心屋敷の見学を終え、ぶらぶら歩きながら、休憩を兼ね当図書館に行くのも良いかもしれません。(笑)

私が書きました
塩野 夕子

2018年10月、宮沢賢治に憧れて埼玉から移住してきました。
まきまき花巻編集部と市民ライターの二足のわらじで活動しています。
現在は宮沢賢治記念館に勤めながら、大迫町の自宅を開放し、「賢治文庫」を管理しています。好きな岩手スイーツはお茶餅です。