棚田の秋
64 まき
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2ヶ月ほど前の写真で失礼します。

花巻はもう紅葉の季節も終わり雪の季節となっていて、まもなくきれいな雪景色になりますが、春は春なりに、夏は夏なりに、秋は秋なりにきれいな風景があります。ここでは東和町小山田の棚田の初秋の風景をお届けします。

東和町小山田は米どころ。美味しい米が取れることで知られていますが、田んぼは大規模効率耕作のものではなく、丘陵地を生かした棚田になっています。稲穂が黄金色に輝く季節、この棚田はとてもきれいな景色となります。

起伏のある広い地が好きな私は、毎年のようにこの季節の棚田を見に行きます。刈り取った稲を干す昔ながらの風景や、コスモスを揺らす優しい風、太陽を背に光る雲など、宮沢賢治さんの詩や童話の世界がここにはあります。

記念館や童話村ももちろんいいのですが、こういう風景の中にも賢治さんを感じて欲しいと思います。

私が書きました
北山 公路

出版プロデュース、企画・編集のフリーランス。
花巻に生まれ育ち、今も花巻在住。東京の出版社の仕事と地元の仕事半々を花巻でこなす。2017年春から「花巻まち散歩マガジン Machicoco」を創刊し、隔月発行継続中。