まきまき花巻味わいたい花巻の信ちゃんと言えば!?
花巻の信ちゃんと言えば!?
101 まき
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▲たい焼き型の看板が目印!

JR花巻駅西口から徒歩15分。花巻市立若葉小学校の西側に「信ちゃんたい焼き吉田商店」はあります。
花巻の「信ちゃん」と言えば、この人!
お店のご主人吉田信一さんです。

▲吉田信一さん。通称、信ちゃん。

愛され続けて38年。

「信ちゃんたい焼き吉田商店」は、昭和54年創業。当時は駄菓子や文房具が中心で、お店の前に100メートルもの子どもの列が出来るほどの賑わいでした。その1年後、手作りのたい焼きとたこ焼きの販売を始め、今では子どもから大人まで幅広く親しまれる人気のおやつ専門店になりました。

「もう38年も経つんだね」と信一さんは店内に飾られた写真を見つめ、懐かしむように言いました。そのセピア色に変わった写真には、38年分の子どもたちの笑顔が切り取られていました。みんな、居心地の良い店内で信一さんとおしゃべりするのが楽しかったのでしょう。眺めているだけでも、笑い声が聞こえてきそうです。

▲子どもたちの写真。長く大切に飾られています。

この38年もの間、子どもの人口は年々減り、さらに今から10年ほど前には近所にコンビニができ、一時期お客さんが減ってしまったそうです。でも、たい焼きとたこ焼き作りは変わらずに続けていました。すると、徐々にお客さんは戻り、今でも週に1度、月に1度と常連さんが顔を出してくれると信一さんは嬉しそうに話します。

この取材中にも親子が買い物に来ました。大人はたい焼き、子どもは駄菓子を楽しそうに選んでいました。お父さんにお話を聞くと、子どもの頃から遠足や外出時にはこのお店に立ち寄っていたとのこと。親子二代で吉田商店のファンのようです。

▲記念にパチリ。

やっぱり、あんこたっぷりのたい焼きが一番人気。

こういった常連さん達のクチコミで、今では県外からも多くのお客さんが来るようになったそうです。
その人気の理由は、なんといっても尻尾まであんこがたっぷり入った「たい焼き」。焦げる手前まで焼いて、「外はカリッと中はふんわり」がこだわりのポイント。作り置きもしていますが、時間に余裕のある方は焼きたてを食べて欲しいとのこと。

▲目の前で出来上がるたい焼きを眺めながら、信ちゃんとの会話にも花が咲きそう。

▲出来たては、外はカリッ、中はふんわり。

このたい焼き、7月から8月の約1ヶ月以外は、ほぼ年中販売されています。あんこの他にクリーム、チョコレート、黒ごま、そして信一さんオススメの黒まめと全部で5種類。※ちなみに、夏はかき氷が大人気です。

▲店内の様子。奥にテーブル2つ。手前には駄菓子が所狭しと並んでいる。

ノスタルジックな店内には10人以上が座れるテーブル席があり、出来たてのたい焼きをゆっくり食べられます。たい焼きを頬張ったり、駄菓子を選んでみたり、信ちゃんとおしゃべりしたり、誰でも童心に返ること間違いなし。花巻へ来たら、ぜひ足を運んでみてくださいね!

私が書きました
斉藤ユキ

生まれも育ちも、花巻。
都会に憧れ東京で暮らしていたが、故郷が恋しくなりUターン。
美味しいもの、面白いもの、温泉と美容に興味あり。