まきまき花巻行きたい私の花巻移住計画
私の花巻移住計画
770 まき
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今から5年ほど前、私はまだ埼玉県で暮らしていて
毎日忙しい仕事に追われながら、時間が空くとコーヒーショップに逃げ込んで
これからのことを日記を書きながらぼんやり考えたり、
大好きな宮沢賢治作品を黙々と読んだりしながら生活していました。

 

▲よく利用していたベローチェ。ついつい仕事帰りに寄り道(´∀`*)

 

「移住」という選択肢は、世の中の流れの中に確実にありましたが、
そういったことを知らなくても、
私はずっと、長年暮らしてきた場所に違和感を抱いていたのだと思います。
インターネットで「ここではない別の場所での生活」が知りたくて、色々調べました。

 

本当にここでこのまま生きていきたいんだろうか。

もうそろそろ実家を出て自分の力で暮らしていきたい。
そんな思いから、自分の住みたい場所について考えるようになりました。

今思い返すと、本当に色々考えて悩んで、その不安を解消するためにたくさんの人に会って話を聞いて準備していたんだなぁと、懐かしく思い出します。

 

▲自身で企画した移住ツアーを終えて、ゆっくり書き出した考え。

▲旅の日記をもとに、花巻の紹介をする小冊子の構想を練る。

▲初めてのひとり暮らしは、シンプルに最小限で考える。

 

幼い頃から両親の影響もあり、山や川、林や田園風景が好きでした。
ひょんなきっかけで宮沢賢治さんに目が止まり、その作品の魅力にはまってからは、もうずっとイーハトーブの世界に憧れています。
その気持ちは、2016年の夏に花巻を訪れてからより一層強くなり「私はここに住みたいのかもしれない」と考えました。

 

そんな想いで
都内での移住相談会に花巻の方々が来ると聞けば飛んで行き、一年に最低一回は花巻でひとり旅をすることを実行したり、引越しとひとり暮らしの資金を貯めるためにキャベツ農家で住み込みのアルバイトをしたり…

そしてついに2018年秋、移住が実現。
地域おこし協力隊としてのお仕事をさせていただきながら、花巻での生活がスタートしました。

 

ここでひとつ。

花巻市の紹介として「花巻・遠野 暮らしの記録」という動画があります。
この動画は、花巻移住後に見たのですが、
「わたし、花巻に移住してよかったな。」
と、じんわり思ったのを覚えています。

 

 

沢山の方にお会いし、影響を受け、暮らしていくうちに欲がでて
もっと自然の近くで生活がしたいと思うようになりました。

 

そして2020年秋、
地域の方の心温かい協力のおかげで、花巻市の大迫地域で一戸建て平屋のお家を借りることができ、花巻地域から引越しをしました。ここに至るまでトントン拍子には見つかりませんでしたが、諦めずにしぶとく探し続けて正解でした。

今住んでいる環境は、移住前に考えていた理想の場所です。

 

▲近所の橋からの風景。真っ白な早池峰山と大きな空がきれいで、いつも散歩が楽しみです。

 

季節で変化していく山の色や、虫や鳥たちを身近に感じながら暮らせることが
それだけで幸せを感じますし、元々患っていた持病もよくなってきました。
花巻の自然、空気、水、食べ物、そして地域の人たちのおかげだなぁ、
ありがたいなぁと思っています。

 

そんなわたしの生活を紹介する動画を自分でも作ってみたいと考え、
最近YouTubeチャンネルを作りました。

タイトルは「ごましお日記」

自分のフィールドの中で起こったこと、考えたことを、

リアルな視点で得意のイラストと一緒に伝えていきたいと思います。
もし気にいったら、今後もご覧になってみてください。

 

 

 

 

私が書きました
塩野 夕子

2018年9月、宮沢賢治が好きすぎて埼玉県から移住してきました。
まきまき花巻編集部と市民ライターの二足のわらじで活動しています。
現在は宮沢賢治記念館に勤めながら、大迫町の早池峰と賢治の展示館・2階にある「賢治文庫」も管理しています。アパートで猫とふたり暮らしです。