まきまき花巻見たい馴染みの駅がアート作品に HANAMAI ART STATION-福祉×アート×駅-
馴染みの駅がアート作品に HANAMAI ART STATION-福祉×アート×駅-
395 まき
このエントリーをはてなブックマークに追加

いつも利用している駅がステンドグラスのようになっていて驚いた方も多いのではないだろうか。

朝の花巻駅、遠くからでも模様が映える。

2019年12月14日から12月25日まで、JR花巻駅をキャンバスとした作品展示が行われた。ステンドグラスのような幾何学的な模様が印象的。夜は駅の照明がそのままライトアップの役割を担い、美しい風景を生み出している。

夕方の花巻駅、ライトアップが徐々に映えるように。

この幾何学的な模様、実は作者が独自のアレンジで「建築物」描いているそう。
今回作品を手掛けたのは八重樫 季良(やえがし きよし)さん。市内星が丘の「るんびにい美術館」のアトリエで、日々絵を描いている。

一枚の紙に、定規を使って無数の線を引く。線と線とが様々な形に区切った空間を色とりどりに塗り分けていく。八重樫さんは幼い頃、誰に教わることもなくこのような絵の描き方を発想し、現在まで50年以上にわたりこのスタイルで描き続けている。今回の展示で、八重樫さんの絵が本物の建築物となって姿を現したことになった。

左から、光林会の理事長さん、八重樫さん、ヘラルボニーの松田さん

るんびにい美術館における創作活動は高く評価され、その中でも、線と色を使って空間を彩る作品を生み出す八重樫さんの作品は芸術性を高く評価されている。一方でその作品は普段目にする機会が少ない。今回の展示でアートに関心を抱く人も増えるのではないだろうか。

全体像を見てると自分なりの建築物への想像が膨らみ面白い。

今回の作品展示は花巻市が社会福祉法人光林会 るんびにい美術館、株式会社ヘラルボニーと連携し、東日本旅客鉄道株式会社盛岡支社の協力の下行われたもの。

「アールブリュット」と言われる、芸術的な教育を受けたり、技法や流行を追うのではなく、自らの感情を思いのままを表現する作品を知る機会を提供することを目的としている。

プロジェクトのコンセプトは「いつもの景色をアートで彩り、繋がる。」で、「知的な障がいのあるアーティストが描くアート作品で、たくさんの人が行き交う駅を彩り、アーティストを知り、繋がる。」という意味も込めているそう。

色んな世代が行き交う。アートが街に馴染んでいる。

また、隔離されたようにも映る福祉の世界をもっと身近に、もっと気軽に、もっと楽しめるように、生活の中にある無意識の壁を少しずつ紐解いていくためのプロジェクトでもあるとのこと。

今後、今回の展示のように福祉やアートを身近に感じられることが増えていくのではないだろうか。

普段利用している花巻駅。いつものように利用するだけではなく、少し足を止めて眺めてみた方が多いと嬉しく思う。

 

私が書きました
今野陽介

花巻市地域おこし協力隊。
花巻の工芸品、民芸品が好き。
2019年10月から花巻に住んでます。