昨年3月にメジャーデビューしたポップスバンドBlue Hairsのメンバー6人が、1月18日〜19日に花巻にやって来た。彼らと、彼らが選んだ一流のクリエイターたちが花巻市とコラボし、花巻をPRする新たなプロジェクトを立ち上げるためだった。題して「HaNaMaKi-JaM」。
Blue Hairsはプロの演奏家であると同時に、実はほとんどのメンバーが有名ベンチャー企業の経営者たち。仕事と音楽どちらも真剣に取り組む二刀流バンドとして名前が知れてきている。そんな彼らだからこそ、自分たちの音楽活動だけではなく、音楽を使って地方をプロデュースすることはできないかと考えた結果がこのプロジェクトだった。
これまで地方都市のPRは、公的資金を使っての紙媒体やwebが中心。時々都市部でのPRイベントなどはあったものの、どの地方でも同じような取り組みで差別化が難しかったことと、情報拡散に苦労すること、そして継続性が課題だった。お金をかければそれなりのものができるが、それでも公的資金には限りがある。そんな状況の中発案された本プロジェクトは、クラウドファンディングを使って資金を集めつつプロジェクトそのものをPR。集まった資金でBlue Hairsの音楽に乗せたショートオムニバスムービーを製作するという画期的なものだ。
美しい風景や美味しいものは全国どこにでもそれなりにある。花巻ならではの「人」や「匂い」や「空気」をムービーで表現できれば、それは大きな、そして強力なコンテンツとなろう。
Blue Hairsが地方プロデュースの対象として花巻を選んだのは、3月のリリース予定の新曲「星の涙 月の祈り」が、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフにしているからというのが大きな理由。メンバーに北上出身の方もいて、話はトントン拍子に進んだ。1月には全メンバーに、花巻の人と触れ合ってもらい、雪下ニンジン収穫体験や温泉、ワインなどを体験してもらった。滞在中、花巻の匂いや空気も感じてもらえたと思う。
今後HaNaMaKi-JaMの進捗状況は、このまきまき花巻でも逐次リポート予定。クラウドファンディングも2月14日にスタートし、リターンには花巻の産物も用意されている。ムービー製作はこれからだが、多くの花巻市民の協力も期待したい。
クラウドファンディングページ → https://www.muevo.jp/campaigns/1900