東和町の春
みなさんこんにちは!東和地域の地域おこし協力隊、柏谷恵です。
早くも東和での2度目の春。(これが投稿されているのは初夏かもしれませんが…)
今年「は」桜を満喫しました!!
と、いうのもわたしは昨年4月末ごろに札幌から東和町へ移住してきたのですが、札幌の桜の見頃はだいたいゴールデンウィークあたり。そしてこちらは4月中旬が見頃。
桜がこれからという地域から、もう終わった地域に移動したため、去年は全く桜が見れなかったのです(泣)。
なので春を感じられず、失われた春でした…。よって今年は桜にかける思いが違います(笑)。
それに、東和町でぜひ行きたいと考えていた桜スポットがあるのです。
そのスポットが今回登場しますのでお楽しみに!
「東和びと」第二弾
さて、東和の魅力的な人に焦点を当て、掘り下げていく企画「東和びと」パート2をお届けします。
今回は、東和あそびばMAPづくり実行委員会の岡田早希さん、岡田芳美さんです。
早希さんとはわたしの協力隊の活動中、同じイベントに参加するなどのご縁があり知り合いました。
また芳美さんは協力隊OGということ、そして家がご近所ということで日々お世話になっております!
そんなおふたりが一緒に活動されているということで、あらためて色々お話を伺いたいなと思ったのがこの取材の経緯です。
おふたりとも「岡田」さんですが
まず、お二人とも「岡田」という苗字で、ご実家があるのも東和の晴山地区、ということでよく「親戚ですか?」と聞かれるそう。ですが姉妹でも親戚でもないとのこと。
岡田芳美さん(以下芳美さん)「わたしは結婚を機に”岡田”になりました。時を経て同じ苗字、同じ思いのおかちゃん(早希さんのこと)と知り合えたのは本当に不思議なご縁だな〜と感じます」
岡田早希さん(以下早希さん)「東和の景色を見て育ったということ、一度進学や就職で東和を離れたけど東和にUターンしてきた、ということも苗字以外の共通点です」
−−柏谷(以下略):すごいご縁です!
東和町にUターンした経緯
早希さんの場合は、東和町東晴山生まれ。保育の勉強をするために仙台で進学・就職したのち旦那さんを連れて東和町へUターン。現在は家業の仕事をこなしつつ、「あそびばnekko」という、子どもを中心としたイベントや体験づくりの運営をされています。
また、芳美さんは千葉県生まれですが、幼少期にご両親が東和町で農業を始めたため東和育ちです。その後、東京で就職し、しばらく働いたのちUターン。その後、東京で知り合った方とご結婚されました。「イージューはなまき」という、花巻への移住者を支援する活動や場づくりをされています。
−−おふたりとも、東和が大好きで、Uターンされたというイメージなのですが…
芳美さん「昔は田舎が嫌だった(笑)。それで東京に出てみたけど、野山で自由に駆け回ったりということは、とても贅沢なことだったんだと気づいて。子育てするなら東和がしっくりくる…という思いもありUターンしました」
早希さん「わたしはとにかく実家が大好きで、もちろん地元も好き。ここ東和で死ぬまで生きるのが人生の目標(笑)。逆に他県出身で、こちらに移住してきた方をすごいと思います」
一度離れることで見えなかった良さに気づいたり、いいと思っていたものがより良く見えたり。一度離れて遠くから眺めることはいい機会になるんですね。
おふたりの共通する思い
早希さんが子ども関係の活動されていること、そして芳美さんが現在子育て中ということで、おふたりの思いはリンクし、意気投合したようです。
「東和あそびばまっぷ」ホームページ内に、こんな記載があります。
「いわての子 みんなでつくる 大きなゆりかご」
これは、いわてで生み育てる県民運動キャッチフレーズです。まさに、このフレーズのように、地域全体が大きなゆりかごとなって子どもたちを見守り、育む土台作りを地元・東和で―。「東和あそびばまっぷ」づくりはその第一歩でもあります。
−「東和あそびばまっぷ」ホームページ「わたしたちの思い」より抜粋
まさに上記のように、「子どもを地域全体で育み、見守ろう」という共通する思いのもと、一緒に活動されているのです。
−−おふたりとも、とても活動的ですよね。普段の仕事もこなしつつ、こういった取り組みも実践されていて…素晴らしいです。
早希さん「活動だ!っていうより、出来ることを続けつつ、より楽しく心地よく暮らしていけたらいいな〜っと。東和は大きな家、家族って感覚が昔からあって、自然と…って感じですかね」
東和へのあふれる愛情を感じますね。
「東和あそびばまっぷ」について
さて、そんなおふたりが活動の中で最近リリースしたものがあります。それが「東和あそびばまっぷ」。
「東和あそびばまっぷ」とは、東和の「あそびば」を発信する企画です。紙版、WEB版があります。
地域の方々と協力しながら、ワークショップやヒアリング等を経て制作されました。
わたしもワークショップに参加させていただき、みなさんの東和町での思い出話などが聞けて楽しかったです!
「まっぷ」ということですが、ただ場所を載せているのではなく、色々な面白いこと、行事、〇〇の会など、東和を「面白がれる」エッセンスがぎっしり!(場所だけではないので「まっぷ」という表記なんだとか)
まっぷを片手に、東和町を探検したくなります。
−−おふたりに聞けば東和のことはバッチリですね。
早希さん&芳美さん「いえいえ、わたしたちもまだまだ勉強中です。まだ東和には面白いことが沢山あります。知っている人に話を聞いたり、実際に見たり参加して、もっと伝えていきたい、という思いもあってこういう活動をしています」
東和のあそびば!〜桜スポット〜
さて、そんな「あそびばまっぷ」にも掲載されている、東和の桜スポットに来ました!
【猿ヶ石川沿いの桜】
あいにくの曇り空ではありましたが、圧巻の桜並木!!
綺麗な桜のトンネルが、お出迎えしてくれました。
時々、ちらほらと地元の方?が見にきていましたが、ほとんど貸切状態。これは…最高の桜スポットです。
もう、お花見は一生ここでいい。東和、すごい。人混み嫌いな筆者はそう思いました。
大満足の桜スポットでした!
他にも、桜スポットをはじめ、色々なスポットがあります。季節ごとの楽しみも「あそびばまっぷ」には掲載されているので、ぜひ東和をお散歩してみてください。
取材を終えて
「あ〜こんな幼少期を過ごしたかった!」と、おふたりの昔話や活動内容を聞いて何度も思いました。
ですが!「あそびば」は大人も子どもも関係ないとのこと。それを聞いて、欲しかった思い出、今からでも東和でつくろうかな〜と思いました。
そんな風に思えるおふたりの活動は、大人にとっても子どもにとっても、とても貴重なものですね。
また、話の中でポロッと出た「東和をいかに面白がれるか」という言葉が心に残りました。
環境に慣れてしまうほど、身近にある面白さ、素晴らしさには麻痺してしまいがちです。
「なんか面白いことないかなあ」なんて受け身で考えたり。
ですが、おふたりと話していると「面白さ」は自分で作るもの、というという能動的な考えにハッとさせられます。面白いか、つまらないかは自分次第。
わたしももっと、東和を面白がろう!そう思えた春の日でした。
【東和あそびばまっぷHP】