まきまき花巻参加したい【報告】第3回市民ライター講座「地域の魅力の見つけ方」
【報告】第3回市民ライター講座「地域の魅力の見つけ方」
4 まき
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こんにちは。まきまき花巻編集部兼市民ライターの「ゆきまど」です。
今回は、先日開催された市民ライター講座「地域の魅力の見つけ方」について、当日の様子をお伝えします。主にカメラ係をやってました。

 「地域の魅力」って、改めてなんだろうって考えてみると、実は結構難しい。何かコツがあるのかな、習慣にすることかな、と色々考えていました。私自身いつも記事のネタがあるわけじゃなくて、「何かないかな〜」なんてぼんやりすることもよくあります。思いつく事といえば、街をぶらぶら歩いてみること。普段行かない場所にあえて車で移動してみるとかです。

 私の場合、いいなと思う場所や人、気になる対象を見つけたら、すぐに記事にしようとは思いません。何度も通って顔を覚えてもらったり、帰ってからじっくり調べてみたりするので、時間をかけるタイプのライターです。まきまき花巻は、いつまでに何本記事を書きなさいというスタンスではなく、出来上がったら見せてね的なので、とても自分に合っていると思います。

 とはいえ、何も行動しなければ当然何も気が付きませんし、気持ちも動きません。
そこで今回の市民ライター講座のお話は、バリバリ書きたいというライターさんも、私のようなのんびり屋のライターも、とても参考になるお話が盛りだくさんでした。

 

まきまき花巻市民ライター講座の開催

 2025年12月13日、まきまき花巻の市民ライター講座を「地域の魅力の見つけ方」というテーマで開催しました。参加者は11名(リアル8名、オンライン3名)、編集部(運営)5名、講師の内澤稲子さんの17名。市内のまなび学園(生涯学習都市会館)に集まりました。
 講師の内澤さんの詳しいプロフィールは、イベント告知の記事をご覧ください。

 久しぶりに参加されたベテランライターさん、最近登録してくれた新規ライターさん、そして市民ライターの活動に興味のある方が集まり、会場はとても賑やかでした。そして今回は、リアル会場に加えてオンラインでも参加を集いました。

 

今回、講師の内澤さんからの資料内容はこちら。

 

1 読者を思う

 ・季節や時節からマインドを考える

 ・外から来る人が知りたいことを想像する

 ・地元の人は意外に知らないと認識する

2 「なぜ」を考える

 ・なぜ、ここにこれがあるのか(ここにすばらしいモノがあります、ではなく)

 ・なぜ、この人はこのことに関わっているのか(この人はこれをしています、ではなく)

 ・なぜ、あの店は人気があるのか(お客が絶えない人気店です、という紹介ではなく)

3 視点をずらす

 ・あたりまえになる前を探る

 ・モノなら人、イベントなら前か後で考える

 ・ライターではなくガイドになる

 

講座を聴いてメモしたこと

 

  • 「こだわり」と言われてそのまま書くのはNG。そもそも「こだわり」と書いてはいけない。「こだわり」の中身を解きほぐすことが重要。ライターの醍醐味は聞くこと。
  • 話をよく聞いて、下調べしたことでないことを掘り起こす。実際に記事に書くことを10とするなら、30は聞いてくること。
  • 一番大事なのは何かを聞いてみてもよい。本当に大事なエッセンスにしぼっていく。
  • ライターだけど、編集の視点を持つ。写真のキャプションなどにも。
  • 取材がうまくいくと、書く時に詰まることがない。
  • 悩むならとにかく書いてみる。
  • 書くことは筋肉トレーニングと同じ。毎日書くこと。日記ではなく、人に読んでもらう前提の文章を書くこと。
  • その分野に詳しい人に話を聞く。自分の興味や知識でカバーできることは限られている。インターネットの情報は古いものもあるので、「今」を知るために実際に聞くということが大事。情報交換をすることもできる。
  • 文章を飾り立てることはない。美文名文はいらない。
  • 「みなまで書くな!」すべてを書く必要はない。読み手に考えさせる余白をつくることも大切。
  • 当たり前になる前のプロセスを探る。地域の図書館を使って歴史を調べてみるのもよい。
  • その「人」「物」の背景を書く。
  • イベントの場合、例えば「今回のイベントで何を得たか」「来年に向けてどうしたいか」など、視点を少しずらしてみるとよい。
  • 花巻に遊びに来てくれた友人のガイドになったつもりで、何を食べ、どこを見せて、誰に会わせたいのか。お土産は何を買うのがおすすめかを考えてみる。同じお蕎麦屋さんでも、「なぜここがいいか」プレゼンするつもりで書いてみる。
  • 自分の関心に気づく。見た物、食べた物など、その何処に惹かれたのか考えてみる。それが、自分しか知らない秘密の場所かもしれない。
  • 物にはストーリーがある。
  • ひとつのネタで3つくらいは伝え方がある。
  • 文章は一文を短く書くことが大事。
  • 地域の魅力は、「ない」のではなく「気づいてない」だけ。

▲記録写真を撮りながら必死にメモしました(´∀`=)

まきまき花巻の記事を振り返ってみる

 今まで掲載された、まきまき花巻の記事のことを講座を聞きながら考えていました。すると、すでに内澤さんが教えてくださった要素を取り入れて書いている記事が、沢山上がっていることに気がつきました。そういった記事を書ける市民ライターが何人もいるということを、編集部として、同じライター仲間として誇りに思います。本日の講座でさらに磨きをかけられることと思います。

 イベント後のアンケートでは、とてもわかりやすかった、内澤さんがすばらしかった、美文じゃなくてよいというのが刺さった、リアルとオンラインの両方があってよかったなどの感想がありました。
 また、まきまき花巻に合うような記事の書き方を教えてもらいたかった、まきまき花巻の市民ライターについての具体的なレクチャーがあると良かったというご意見もいただきました。

 個人的には、「まきまき花巻に合った記事の書き方」とはどんなものかを、ライター仲間で話し合ってみたいと思いました。リアルやオンラインでのお茶会など、ライター講座以外でも企画していけたらと考えています(^○^)

 また、まきまき花巻のホームページに【まきまき花巻「取材・発信の心得」】

というご案内がありますので、市民ライターに興味のある方、久しぶりに記事を書こうと思っている方は、ご覧になっていただけますと幸いです。

 

 それでは!今後もまきまき花巻のイベントなどご案内がありましたら、記事でお伝えいたしますので、楽しみにしていてください。

私が書きました
ゆきまど

本と酒と山が好きな「ゆきまど」と申します。日本各地の文学館や独立系書店・古書店を目当てに旅がしたいと目論んでいます。花巻には2018年秋から暮らし始めました。