「ボジョレー・ヌーヴォー解禁。」
毎年この言葉を聞くと、なんだかちょっと浮き足立つような気がしませんか?
ワイン通じゃなくても耳にする季節の合図。
“ボジョレー”は、フランス・ブルゴーニュ地方にある地区の名前で、”ヌーヴォー”は「新酒」という意味。その年に収穫されたブドウでつくられる、初出しのワインのことです。
本場では、みんなで新酒ができたお祝いをしながら飲む「ヌーヴォー」という存在。
そんなヌーヴォーが、ここ花巻にもありました。
その年、その土地の恵みを味わう新酒。
エーデルワインが手がける「いわてヌーヴォー」。収穫したばかりの岩手県産ブドウを醸造した季節限定品です。
今年は9月9日、キャンベルというブドウの仕込みからスタートしました。
特別に見せていただいた仕込みの現場は、まるでブドウが旅をするよう。
コンベアに乗ったブドウは、まずは粒と梗に分けられます。
機械の中で回転する金属棒によって房はほぐされ、ブドウの粒は解き放たれます。
次に待っているのは「選果」。センサーが悪い粒を見抜いて、選び落としていきます。
選び抜かれた果実は、潰して果汁を出す工程へ。
果汁と皮と種は一緒にタンクへ送られます。
そこから始まるのは、慌ただしくも静かな「発酵」の日々。少しずつ、確実に、ワインへと姿を変えていきます。
醸造家は毎日、温度と糖度を測りながら、その変化を見守ります。
赤ワインの発酵温度は30℃といわれていますが、上がりすぎても下がりすぎてもいけないので、時にはタンクを電気毛布であたためることもあるそうです。
そんな緊張感のあるひと時を経て、糖度がゼロになったら発酵終了の合図。
圧搾・濾過を経て、瓶詰めされます。
発売は、10月24日。
ボジョレーよりひと足早く、秋の花巻にやってきます。
今年の実りを祝う、特別なひととき。
2025年の夏は、気温が高くて雨が少ない、ブドウにはとても良い条件。色づきも早く、病気や実割れも少なかったということで、ワインの出来に期待が膨らみます。
そんな2025年のワインがどんな味わいを見せるのか、気になってきませんか?
「いわてヌーヴォー」を味わえるイベントが10月25日、花巻市上町の「マルカンビル大食堂」で開催されます。
いわてヌーヴォーの一杯とともに、今年のワインの誕生をお祝いしませんか?
開催日時:2025.10.25(土)18:00 ~ 20:00
開催場所 :花巻マルカンビル大食堂フロア(6F)
料金 :飲み放題 前売 2,500円(税込) 当日 3,000円(税込)