まきまき花巻味わいたい100年先の未来を見据えて ~アールぺイザンワイナリー~
100年先の未来を見据えて ~アールぺイザンワイナリー~
161 まき
このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは。花巻ワインPR担当の飛世です。

岩手に来てから四季折々の風景に魅せられています。1年の中でも、新緑が一面に広がる初夏の田園風景が好きです。

▲稲刈りを終えた幸田地区の棚田

今回は美しい棚田や山々を見渡せる丘の上にたたずむワイナリーの「アールぺイザンワイナリー」をご紹介します。こちらは障がい者の就労施設などを運営する社会福祉法人悠和会が立ち上げた、花巻市内で一番新しいワイナリーです。建物は棚田特有の斜面を活用した2階建て。1階が醸造所、2階が来年2月にオープン予定のワインショップとなります。

 

「アールぺイザン」の「アール(art)」はフランス語で「芸術」、「ぺイザン(paysan)」は「農民」を意味し、畑を耕し、苗を植え、自然と向き合いながらワインを醸す、花巻の豊かな気候風土を生かして「ワインは農民が醸す芸術」と言い得るようなワインをいつの日か造りたい、という願いが込められているワイナリー名です。

▲9月1日に開催された「ワインツーリズムいわて2019」の様子

▲10月4日に行われた開所式の様子

 

りんごは、現在約2200本栽培しており、品種は「ふじ」と「紅玉」のほか、海外のシードル専用品種も栽培しています。今年度から醸造開始したシードルは、甘いりんごと、酸っぱいりんごを使った、ポム・シュクレ、ポム・エグルが来年の2月から販売する予定です。

ぶどうは、昨年から「メルロー」「シャルドネ」「ゲヴュルツトラミネール」「マスカット・ベーリーA」の4種類の栽培が始まりました。ワインは2024年から醸造開始予定です。

▲最近、新たに植樹した海外品種のりんごの木も仲間入り

▲ぶどうの木。冬は苗木にわらを巻いて寒さから守っています

 

 

ワイナリーの1階にある、醸造所も見せていただきました。

▲現在醸造中の2種類のシードルタンク

▲醸造を担当していて、栄養士でもある高橋さん

 

こちらでは、お土産品にも大人気の「ノンアルコールシードル」に貼るラベルを作成中。
手作業で一つひとつ、りんごの型を切りぬきます。
なんと、1日で1000枚ものラベルを作っているとのこと。

▲滑らかな手先の動きに、つい見とれてしまいます。

▲ノンアルコールシードル。左から「ふじ・ジョナゴールド・紅玉」

 

栽培・醸造責任者の高橋和也さんにお話を伺いました。
普段はみなさん「どのような仕事をしているのですか?」と伺ったところ
「りんごの栽培から収穫まで1人でこなす人、原料を洗うのが得意な人、畑に落ちた枝を拾うスペシャリスト、ビンを1日1200本洗う人もいますよ。」と穏やかな声で語る高橋さん。

「私たちは、ワイナリーを通じて、ひとりの栽培家・醸造家を育てる取り組みを行っています。そのことが少しでも遊休農地の解消や高齢化による担い手不足などの地域問題の解決につながればと考えています。」とお話を伺い、まっすぐな言葉に誠実な方なのだと感じます。

 

農業は、自然と向き合う、数年・数十年・数百年の歳月を見据えて取り組む世界。
効率化とは対極にある手作業で、だからこそ時間と愛情をたっぷりかけて取り組む。
一時的な解決方法ではなく、持続可能な仕組み作りを考えて、そして行動に移していることはとても素晴らしく、心から尊敬します。

来年の2月頃には今年醸造されたシードルがお披露目されます。
ぜひ立ち寄って、味わってみてはいかがでしょうか。

 

「アールペイザンワイナリー」
住所:花巻市幸田4-35-1
電話:0198-32-1788
■Facebook:「アールペイザンワイナリー」
■昨年、自園で栽培したりんごを委託醸造したシードルを販売中(要・問い合わせ0198-32-1788)

 

「社会福祉法人悠和会」
住所:花巻市幸田4-116-1
電話: 0198-32-1788
HP:farmtotable-ginga.com/
E-mail:info@ginganosato.com
■Facebook:「社会福祉法人悠和会 銀河の里」
■ノンアルコールシードル3種販売中(要・問い合わせ0120-32-8709)

私が書きました
飛世かおり

2018年8月より、花巻市地域おこし協力隊に着任、花巻ワインPR活動中。
ここにしかない土壌、ここの人にしか生みだせない、世界に誇る逸味がある。「花巻ワイン」の記事を中心に投稿しています。
好きな作家は小川糸さん。