2019年10月2日、「まきまき花巻」がグッドデザイン賞を受賞しました。
グッドデザイン賞は、1957年の開始以来、シンボルマークの「Gマーク」とともに広く親しまれてきました。製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、さまざまなものごとを対象に、かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰していただける賞です。
「GOOD DESIGN AWARD 2019 まきまき花巻受賞ページ」
https://www.g-mark.org/award/describe/49573
今回はまきまき花巻についての見どころや、今後のビジョンなどを改めてお伝えしていきたいと思います。
まきまき花巻の魅力は個性的な市民ライター
まきまき花巻は、2017年3月にウェブサイトが公開され、約2年半、市民ライターと利用者の方の力で成長を続けてきました。
現在、市民ライターは36名、掲載されている紹介記事は120件を超えています。花巻に在住の方、花巻出身の方、移住者の方などの他にも、市外、県外の花巻ファンの方など様々な方が活躍しています。
共通点は「花巻が好きなこと」。
宮沢賢治さんが大好き、花巻の温泉が好き、花巻のスポーツでの活躍を伝えたい、花巻のまちづくりを紹介したい、観光雑誌で見たことがないけれど、こここそが自分の思う花巻の魅力だ!など
市民ライターひとりひとりの想いは、個性的な魅力に溢れています。
プロのライターさんではないので、多少文章は不恰好かもしれません。それでも、「花巻のここが好き」を語ることなら任せてくれ!という頼もしさは市民ライターの誰もが持っています。
「地元のひと」に聞きたい!
旅行で花巻を訪れた方は、花巻で暮らしている人ともっとコミュニケーションを取りたいと思っている方が多いのではないでしょうか。
私はゲストハウスmeinnという宿泊施設でアルバイトをしているのですが、
「花巻の人が美味しいと思っているお店を教えて欲しい」、というお声をしょっちゅうお聞きします。
実は私自身のまきまき花巻との出会いは、埼玉県に住んでいた頃、ひとり旅で花巻へ行こうと思った時に花巻市のホームページを開いたときのことでした。“市民ライター”という響きに、「地元の人が良いというなら間違いない!」と思い、交通手段を必死で調べたことを覚えています。
そんな私の経験からも分かる通り、地元のひとの声は、そとのひとの心を動かす力があるのです。
花巻のひとに「まきまき花巻」を知ってもらいたい
現在まきまき花巻の利用者は、主に首都圏、県内でも盛岡の利用者が多いです。
市民ライターの視点は地元の目線だけでなく、外もの目線も多いことをご存知でしょうか。かく言う私も、埼玉県から花巻に移住してようやく1年がたったばかりです。他にも、盛岡、雫石、北上、兵庫県などのライターさんがいます。住んでいる方には当たり前のことを、魅力として掘り起こすことに長けている為、地元のひとがその視点にびっくりすることもあります。
地元のひとと外のひとが市民ライター仲間として、また取材を通してコミュニケーションを取り、そこから生まれる花巻の紹介はどんな有名雑誌に載ることよりも、花巻のひとにとって価値のあるものではないでしょうか。
花巻の魅力、そして今の姿を花巻のひとに知ってもらいたい。
それは、外のひとに花巻の魅力を伝えることと、同じくらい大切なことだと思います。
グッドデザイン賞の審査員の方から、このようなお言葉をいただきました。
『何かの専門性がある人だけで作るのではなく、一般の人を市民ライターとして迎え入れ、発信していく仕組みが魅力的である。
「花巻に魅力を感じている人たち」という共通項に集う人々により、発信の場が日に日に膨らんでいて、企画の独自性が光っている。』
これからも、まきまき花巻はたくさんの人の力で成長を続けていきます。