まきまき花巻体験したい例文から学ぶ花巻弁講座 vol.2〜春から初夏編〜
例文から学ぶ花巻弁講座 vol.2〜春から初夏編〜
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「ごがづもおわるづのに、やだらあっつひもあるがどおもえば、きんなみでにさむくてストーブつけるひもある。やんやゆるぐね。たうえはがいぐどぎだども、あめばりでさっぱどわがねー。おらえハいども、もうぺっこてんきいぐなってけねば、かしぇぐすたづもむんじぇがべじゃ。たまさがはれれだどぎにぁはせあるがねばねでば。けねぁてんきだな」

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5月も終わるづのに、やだら暑っつ日もあるがど思えば、昨日ナみでに寒くてストーブ点ける日もある。やんやゆるぐね。田植えはがいぐ時だども、雨ばりでさっぱどわがねー。おら家ハ良ども、もうぺっこ天気良ぐなってけねば、稼ぐ人だづもむんじぇがべじゃ。たまさが晴れだ時にぁ馳せ歩がねば無でば。けねぁ天気だな」

 

・づのに → というのに → つーのに → づのに

・やだら → やたら(「やけに」の意)

・昨日ナ → 「ナ」は接尾語?「きんな(昨日ナ)」「おどでな(一昨日ナ)」みたいな

・やんや → 感嘆符。「やれやれ」のような形で使う

・ゆるぐね → ゆるくない → きつい(ゆるい)あえて優しい表現に。

・はがいぐ → はかどるの意。どちらも語源は「計る」。「計りが行く」ということ

・だども → だけど

・雨ばり → 雨ばかり

・さっぱど → さっぱり

・わがね → だめだの意

・おらえ → おらの家の意

・ぺっこ → 少しの意

・けねば → くれねばの意。「けろ」も「くれろ」の音便形

・かしぇぐ → 稼ぐ(金を稼ぐのではなく、働くの意)

・すたづ → すとたつ → ひとたち

・むんじぇ → かわいそうの意。語源は仏教用語の「無慚(むざん)」

・たまさが → たまに

・はせあるぐ → 走り歩く(あたふた行き来するの意)

・けねぁ → 役に立たない。語源は「甲斐無い」

  

5月も終わるというのに、やけに暑つい日もあるかと思えば、昨日みたいに寒くてストーブ点ける日もある。やれやれきつい。田植えがはかどる時だけど、雨ばかりでさっぱりダメだ。我が家は良いけど、もう少し天気良くなってくれないと、仕事する人たちもかわいそうだよねぇ。たまに晴れれば、あたふた動かないといけないよね。役に立たない天気だな」

私が書きました
北山 公路

出版プロデュース、企画・編集のフリーランス。
花巻に生まれ育ち、今も花巻在住。東京の出版社の仕事と地元の仕事半々を花巻でこなす。2017年春から「花巻まち散歩マガジン Machicoco」を創刊し、隔月発行継続中。