まきまき花巻見たい新図書館の行方は?市民文化のシンボル「花巻図書館」のあゆみ
新図書館の行方は?市民文化のシンボル「花巻図書館」のあゆみ
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新図書館構想が10年近く経ち、「古い、狭い」と言われている花巻図書館は、今も進化中です。今までのあゆみを深掘りすることで「理想の新図書館」のゆくえを探りましょう。元館長・現館長のお話も聞きました。

花巻図書館のあゆみ

市内には4つの図書館があります

■もうすぐ築50年 花巻図書館(本館) JR花巻駅から2㎞。バス停「文化会館前」。ぎんどろ公園隣りで、宮沢賢治さんが先生をしていた花巻農学校(いまの花巻農業高校)跡地にあり、文化の風、自然を十分味わえる静かな環境です。賢治や郷土の資料がたくさんあります。狭くなり老朽化もあり新花巻図書館建設構想中です。
■新花巻市合併前から、大迫町・石鳥谷町・東和町に図書館が建ちました。

             石鳥谷図書館                    東和図書館

   大迫図書館(大迫総合支所内)        旧・花巻図書館(市役所近く・城内)

 

花巻図書館の歴史
明治維新により文明開化の機運が高まり、岩手県では明治6年(1973年)に南部家によって”求我社”という書籍展覧場が開設されました。
花巻では小原忠次郎が中心となり、明治18年(1885年)に花巻図書館の前身「豊水社」を創設します。明治20年(1887年)に改称拡張して「豊水図書館」が創立します。
明治41年(1908年)に豊水図書館が花城小学校に再建し、戦後の昭和28年(1953年)に花巻町立図書館が城内に開館します。
昭和29年(1954年)の昭和の大合併で「花巻市立図書館」になります。昭和48年(1973年)に現・花巻図書館が若葉町に開館。東日本大震災の平成23年(2011年)ころから新図書館構想がはじまります。

■小原忠次郎(1952~1903)
明治時代の書道の大家・公共企業事業家。花巻の小学校教師・校長として郷土の教育創立期に大きく貢献し、文明開化にふさわしい公共事業を多く起こしています。
■豊水社
豊沢川の水のように、新しい知識を次々と求め得ていこうという意味。また、豊沢川の水の流れのごとく発展し続けることを願う思いもあります。

元館長・現館長さんに聞きました

中村萬敬さん   元・石鳥谷町立図書館館長、元・花巻市図書館館長、      
                    市民グループ「新花巻図書館-まるごと市民会議」の現代表。

■「館長時代の思い出」
 2006年(平成18年)新・花巻市合併時の市立花巻図書館館長(初代)でした。市内4つの図書館の情報・貸出システムを統合する作業を進めました。職員の仲間意識を高める交流会、月一回4館合わせての食事会(飲み会)もしました。賢治の企画展もよくやりましたね。
■「花巻の図書館の良いところ」
 花巻図書館は宮沢賢治や高村光太郎など、石鳥谷図書館は南部杜氏・酒関連などと各地域の特徴を現わす蔵書数が多いです。4館にある本をオンラインで予約したり貸出しするシステムが便利です。花巻(中央)図書館は、宮沢賢治関連の蔵書数が一番多いといえます。CD数もたくさんあります。
■「期待する新しい図書館像は?」
 花巻市民への情報発信、例えば地域課題の解決、子供向け本の情報などあらゆる情報を提供する図書館がいいです。軽食など市民がくつろげるコーナーもいいですね。企画展・展示展も積極的にしてほしい。

           ぎんどろ公園          文化会館

 

梅原奈美さん  花巻図書館長(平成30年から現館長)

■「館長として取り組んでいること」
 蔵書やレファレンスの充実、皆さんが本を選びやすいような展示の工夫や、職員に声をかけやすいカウンターの雰囲気づくりなど、図書館が皆さんにとって使いやすい環境になるように心がけています。図書館が、利用者の皆さんが豊かな時間を過ごすための一助になればと思います。
■「花巻図書館の良い所は?」
 市内4館それぞれ、地域の特色に合わせた資料収集に力をいれていますが、花巻図書館では宮沢賢治など花巻出身またはゆかりのある方の書籍や研究図書の収集に力をいれています。
また、花巻は岩手県内で最初にブックスタート(赤ちゃんと絵本を通じて親子のふれあいを進めること)を導入し、読み聞かせボランティアのみなさんや保健センターの保健師さんと連携しながらお子さんとご家族に本を届けています。今は新型コロナウィルス感染防止対策で思うような活動はできていませんが、お子さんの年齢に会わせた読み聞かせの絵本を紹介していますので、ぜひ図書館に足をお運びください。
■「館長が考える新図書館像は?」
市民の皆さんが使いやすい図書館。お子さんから年配の方まで、すべての年代の皆さんがそれぞれの楽しみ方ができる図書館を目指したいです。

 

昨年はビブリオバトルや、トークイベントを企画・開催しました

 

新図書館構想に注目!市民皆さんの「関心」が大事

  

  新花巻図書館整備基本計画試案検討会議の様子

花巻市では、令和3年4月に生涯学習部に「新図書館計画室」を設置し、基本計画試案検討会議が月1回開かれ、議論が本格化してきました。

私(記者)は「新しい図書館を育てる」市民グループ(まるごと市民会議)会員で、試案検討委員になり、花巻に役に立つ「図書館の将来像は?」を追求しています。。
時代も図書館も変化していく中、「利用者が読みたいと思う気持ちに共感し、知りたいという欲求に応えること」つまり、貸し出しとレファレンスをしっかりする事は「変わらない」と、ベテラン司書の方が言っていました。
これからの図書館は、地域産業に寄与したり、まちづくりに役にたつことが必要だと思います。情報交流拠点やコミュニケーションの場として、「地域おこし協力隊員を支援、応援する」図書館というのはどうでしょう。

ビブリオはなまき(まるごと市民会議)HP
図書館をつくり育てるグループです

 

 

私が書きました
白岩拓樹

花巻へ移住してもうすぐ20年。注文のないマッサージ師です。新しい図書館市民会議の広報部長。韓国語万年初級者。花巻の現代史や隠れた名物、花巻を知るいろんな方の生の声を聴いてみたいです。