まきまき花巻参加したいぶどう栽培でトライアルステイが出来る場所をつくりたい!(Vol.2)
ぶどう栽培でトライアルステイが出来る場所をつくりたい!(Vol.2)
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 みなさんお久しぶりです。花巻市地域おこし協力隊の鈴木寛太です。

 花巻市大迫町に移住し、まもなく3年を迎えます。移住当初戸惑っていたこともだんだんに慣れてきて、家の中にカメムシが現れても驚かなくなりました()大迫町での移住ライフは2年以上の月日が流れ、3度目の冬に突入しようとしています。

 さて、タイトルにもなっているプロジェクトですが、大変ご無沙汰しておりました。ぶどう農家さんになりたい人や、ぶどうに携わりたい人が宿泊し、トライアルステイが出来る拠点をつくりたい。という話で前回は終わっていました。Vol.1を書き終えてからずっと同協力隊の有原隊員と大迫町で空き家を探しておりましたが、なかなかしっくりくる物件がなく、足踏み状態が続いていました。

 そんなある日、大迫町のとある飲み屋にて、地域の方達とお酒を酌み交わしていると、空き家情報が飛び込んできました。聞くところによるとかなり大きな家で、空き家になってまだ間もないとか…。

 早速家の持ち主に許可を得て、空き家にお邪魔しました。大迫町の山の中、細い道をひたすら道なりに進むと、一軒の大きな家がぽつりとありました。

▲空き家となっていた家 

 どうやら空き家になって約2年しか経っていないということもあり、今まで見てきた空き家の中で一番状態が良かったのが印象的でした。交渉は進み、空き家をお借りし、傷んでいる箇所や水回りの改修作業に取り掛かりました。

 完成しても多くの方に関わってもらうために、花巻市以外の方達にもご協力いただきました。8月には3日間連続でワークショップを開催。壁塗り、畳交換、家具づくりと急ピッチで作業をしてきました。

▲壁塗りワークショップの様子

▲畳交換ワークショップの様子

▲家具づくりワークショップの様子

なぜ?そんなに急がなくてはいけなかったのか?

 実は昨年11月頃から、東京の明治学院大学のワイン法ゼミさんと繋がりを持つことが出来ました。ワイン法ゼミさんには、「今年の夏合宿にはぜひ!大迫町にいらして下さい」と話をしました。その当時空き家なんて見つかっていないのに…。

 大迫に来てほしい!という言葉が口から出たのは、裏付けのない自信があったからだと思います()

 あれもこれも初めてのことだらけで、たくさんやることがあり、大迫町移住史上この夏はバタバタしていましたが、無事に明治学院大学さんが来るギリギリ前に完成しました。

▲完成した「かんたはうす」

「かんたはうす」初のお客様

 明治学院大学の学生さんには、ワイン用のぶどうを栽培されている農家さんの畑にて、一人ひとり鎌を持ち、草刈りを体験しました。

▲ぶどう畑で草刈りをしている様子

 夜は「かんたはうす」にて、完成したら必ずやりたかったバーベキューを地域の方達にもお手伝いいただき、総勢10名以上で夜遅くまで学生さんと飲んだり、食べたり、語ったり、花火をしたりと都会では味わえない体験が学生さんにとって良い思い出になったことだと思います。

▲バーベキューの準備中

▲地域の方達と乾杯

 この夏、たくさんの地域の方達の力をお借りし、空き家を改装して「かんたはうす」が出来ました。本当にありがとうございました。空き家を改装するなんて、テレビの世界だけだと思っていましたが、まさか自分が当事者となり、人を家に招くなんて、移住前には考えられないことが2年の月日を経ても続いています。

 この家が大迫町にとって、また花巻市にとってぶどう産業の推進力になっていけたらと考えています。

 今年は農協さんと協力し、学生のみの宿泊で進めていくことになりました。私の中では完成はしましたが、色々な人との交流はできないので、まだ満足した完成とはなっていないのが現実です。まだまだ足りないものや準備しなくてはいけないものがたくさんあります。ホームページもまだないですし…。

 本格的にぶどう栽培をやりたい人が来て、学生以外の方を宿泊させることが可能になりましたら、またご報告させていただきます。

 そして、「かんたはうす」でこんなことが出来るんじゃないか?というアイディアが浮かんだ方はぜひ、私達と一緒にプロジェクトメンバーに関わっていただければと思います。

 

引き続き、よろしくお願い致します。

私が書きました
鈴木 寛太

1991年東京都出身。東京出身の両親のもと、大学生になるまで田舎を持たずに育つが、2011年3月に発生した東日本大震災以降、大学のボランティアプログラムで、繰り返し岩手県を訪れるようになる。大学卒業後、一度は神奈川県で就職するも、岩手への想いがつのり、2015年8月、地域おこし協力隊として花巻市に移住。大迫(おおはさま)地区で、毎年減少が続くぶどう農家の支援や学生ボランティアなどの企画・調整を行っている。